再演が決定した「樫の木坂四姉妹」
長崎の原爆投下を背景にした深い人間ドラマが展開される舞台『樫の木坂四姉妹』の再演が、2025年に新宿と大阪で行われることが決まりました。この作品は、演出家の詩森ろばが新たに手掛け、初演時とは異なる新しい視点で物語が描かれる予定です。
本作は、1945年に長崎で原爆が投下された出来事から始まる物語です。この悲劇を抱える葦葉家の姉妹たちが、戦後の苦悩をどう乗り越え、どのように生きていくのかを描いています。長崎の樫の木坂にある古い石畳の道を背景に、家族の絆や人間の強さ、生命の大切さがテーマとなっており、観る者の心に深く響く作品です。
評価の高い作品
『樫の木坂四姉妹』は、2008年に初めて書かれた名作として広く知られています。2023年に開催された初演では、観客から高い評価を得ましたが、今回は新たに詩森ろばが演出として参加することで、作品に新鮮な息吹が吹き込まれることでしょう。彼女の過去の作品では、人間のかすかな感情を引き出す演出が光り、観客を魅了してきました。
脚本と演出スタッフ
脚本は堀江安夫が手掛け、演出は詩森ろばが担当します。詩森は名だたる受賞歴を持ち、特に「新聞記者」では日本アカデミー賞の優秀脚本賞を獲得しています。彼女の多才な才能が、この作品でも遺憾なく発揮されることでしょう。美術は松岡泉が担当し、照明は榊美香が手掛けます。音響は青木タクヘイ、衣裳はイカラシヒロコが担当し、演劇に華を添えます。
公演詳細
公演は、2025年10月24日(金)から10月26日(日)まで新宿シアターモリエールで、続いて10月31日(金)から11月2日(日)まで大阪市立芸術創造館で行われます。チケット販売は現在進行中で、各公演の詳細は公式サイトを通じて発表されています。特に夜の公演には割引もあり、観劇を考えている方には絶好の機会です。チケットはカンフェティを通じて購入可能で、ぜひ早めに手に入れてください。
結論
『樫の木坂四姉妹』を通じて、私たちは戦争の悲惨さだけでなく、それに抗う人々の強さや絆に触れることができます。多くの人に歴史を学び、追悼し、そして希望を見出す機会となることでしょう。この作品を観劇し、共に考えてみるのはいかがでしょうか。詩森ろばの新たな視点で描かれる長崎の姉妹の物語を、どうぞお楽しみに!