整備士への理解を深める特別企画が静岡で始動！

自動車整備業界は、現在厳しい人材不足に直面しています。その中で、これからの未来を見据えた取り組みが、静岡県で始まりました。株式会社ナルネットコミュニケーションズは、東海自動車工業株式会社と共に、整備士の魅力を再確認するためのPRイベントを開催します。このイベントでは、静岡県下の自動車整備工場および学校との連携を通じて、整備士が働く姿を多くの人に届けることを目指しています。

イベントの概要

この取り組みの一環として、静岡鉄道の「Clear Blue」カラーの車両1編成が広告でジャックされ、整備士の働く姿が特集されます。駅構内には新聞型のフリーペーパーが設置され、Webでは特設サイトが開設され、リアルな整備士の姿を写真で届けます。このように、媒体を通じて「整備士」という職業の魅力や実情を訴求し、業界イメージを一新することが狙いです。

さらに、整備士を目指す学生や若者たちにとっても、このイベントは新たなキャリアのきっかけとなることでしょう。加入する企業や学校も地域に密着したところを選び、より幅広いオーディエンスにメッセージを届ける手段となっています。

背景には深刻な人材不足が

日本の自動車整備業界は、全体の有効求人倍率が1.17倍であるのに対し、自動車整備士に関しては4.99倍という非常に高い水準にあります。この現状は、深刻な人材不足を物語っており、整備士を目指す学生の数は、18年前と比べて5,000人も減少しています。このような状況下で、「モビノワ」は自動車整備業界の情報発信を行い、経営支援やイベントを通じて新たな人材の確保と育成を目指しています。

取り組みの今後の展望

今回の静岡での取り組みは、同社が他地域へも広げていくモデルケースです。今後は他の地域交通インフラとも連携し、整備士の存在を広く知ってもらう機会を増やす予定です。整備士の職業をよりポジティブなイメージで捉えてもらうために、さまざまな施策を展開していきます。

「モビノワ」では、EVや自動運転などの未来の技術やサービス情報のシェアを行いながら、現在の足元課題についての情報も収集・発信しています。また、整備工場の経営支援や人材育成のためのコンサルティング業務も2025年にはスタートします。

最後に

整備士の魅力を再発見するこのイベントは、ただの求人活動にとどまらず、整備士という職業そのものへの理解を深めることを目的としています。交通インフラを通じたメッセージ発信により、地域のコミュニティにも貢献し、より良い未来につなげるための一歩となるでしょう。どうぞ、静岡の交通機関での取り組みをお見逃しなく！