AtletaがGarminとのデータ連携機能をリリース
近年、スポーツ分野では選手のパフォーマンス向上に向けたテクノロジーの利用が加速しています。特に、陸上競技においては選手一人ひとりのデータ分析が成績向上に欠かせなくなっています。そんな中、
クライムファクトリー株式会社が提供する選手のデータとチームコミュニケーションのプラットフォーム『Atleta(アトレータ)』が、陸上競技界で広く利用されているウェアラブルデバイス「
Garmin」とのデータ連携機能を新たに発表しました。
陸上競技の現状とデータ活用の重要性
運動選手にとって、正確なトレーニングデータの把握はそのパフォーマンスを最大限に引き出すための必須条件です。特に、心拍数や睡眠、トレーニング強度などの客観データは、効果的なトレーニング計画の立案や怪我予防において重要な役割を果たします。しかし、こうしたデータを収集する作業は煩雑で、選手やスタッフへの負担が大きいという課題があります。
Atletaの役割とGarminとの連携
Atletaは、これまでに2200を超える全国の部活動やクラブチームに導入され、多くの陸上長距離チームで成功を収めてきました。この新たなGarminとの連携により、ウェアラブルデバイスから取得した客観データが一元的にAtletaに蓄積され、選手の体調や食事、ケガに関する主観データと共に管理できるようになります。これによって、チーム全体でデータの収集が容易になり、素早く正確なデータ活用が可能になることが期待されています。
監督やコーチは選手のデータをリアルタイムで確認できるため、トレーニング内容や強度の調整が迅速に行えるようになるでしょう。例えば、心拍数が高すぎる選手には、その日のトレーニング負荷を軽減するなど、個別最適化が図れます。さらに、データの可視化や傾向分析が進めば、より効果的なトレーニングプランの策定も可能になります。
ユーザーの声
特に、パイロットユーザーとしてガーミン連携を体験した水戸葵陵高校陸上競技部の澤野敦監督は、その利便性を語ります。「従来は、走行距離やタイムを手入力で集めていましたが、GarminとAtletaが連携したことで、記録が自動で反映されるため、選手たちの入力負担が大幅に軽減されました。また、心拍数データも確認できるようになったので、練習負荷の調整がしやすくなり、故障予防にも役立っています。」と強調しました。
AI技術の導入と今後の展望
Atletaは、今回のGarminとの連携を皮切りに、さらにAI技術を積極的に取り入れ、今後もデータの活用価値を高めていく方針です。蓄積されたデータを基にした分析や、個別のトレーニングプランの最適化など、陸上競技の未来を見据えた取り組みが進むことでしょう。
この新機能のリリースは、選手のトレーニング環境を革新し、競技力向上に寄与するものと期待されます。今後の展開に注目が集まります。
会社概要
クライムファクトリー株式会社は、東京都渋谷区に本社を構え、2024年8月に設立された新しい会社です。スポーツチームの強化を目的としたデジタルプラットフォーム『Atleta』の開発と提供を行っています。これからも、スポーツの現場に特化した最先端の技術を取り入れることで、アスリートのパフォーマンス向上に貢献していくでしょう。