こまつ座の戦後80年イベント
こまつ座が今年、井上ひさしの作品を通じて平和のメッセージを多くの人々に届けるべく、戦後80年を迎えて特別なイベントを開催します。「井上ひさしの魂を次世代へ~戦後80年戦争の記憶を∞に未来へつなぐ5日間」というテーマのもと、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて、さまざまなプログラムが用意されています。
イベントの目的
井上ひさしは、生涯にわたり「ヒロシマ」「ナガサキ」「オキナワ」といったテーマを通じて人々に平和の重要性を訴えかけてきました。1970年代には『父と暮せば』を筆頭に、彼の作品が全国で広がり、多くの人々に感動を与えてきました。特に、特定の時期に行われた作品の上演は、戦争の悲劇とその記憶を現代に繋ぐ重要な役割を果たしています。今回のイベントでは、井上の意志を継ぐ形で、そのメッセージを次世代に伝えていくことが目的です。
プログラムの詳細
この5日間にわたるイベントでは、以下のような様々なアクティビティが計画されています。
1.
舞台映像の上映会:こまつ座にとって初の試みとして、『父と暮せば』『木の上の軍隊』『母と暮せば』の舞台映像を一挙に上映します。これは、戦後の作品群を一度に楽しめる貴重な機会となります。
2.
トークショーやミニライブ:作品に関連するスペシャルゲストを迎え、舞台や映画についてのトークショーを行います。特に普天間かおりさんや平一紘監督、富田靖子さんが登壇する予定で、作品の裏側や感じた思いを語る予定です。
3.
展示会:劇場内では、こまつ座や井上ひさしの歴史にまつわる資料や写真、ポスターが展示され、訪れた人がその活動をリアルに体感できる空間が設けられています。これにより、観客はこれまでの作品をもっと理解し、感じることができるでしょう。
4.
特別グッズ販売:この期間限定で、こまつ座のオリジナルグッズも特別価格で販売される予定です。
5.
「戦後80年から永遠に展」:過去の作品のせりふを通じて、戦争の記憶を語り継ぐ展示を行い、未来へのメッセージを届けます。
イベントの日程
- - 7月23日:舞台『木の上の軍隊』上映、普天間かおりさんトークショー
- - 7月24日:舞台『木の上の軍隊』、舞台『母と暮せば』の上映
- - 7月25日:舞台『母と暮せば』、舞台『木の上の軍隊』の上演
- - 7月26日:舞台『木の上の軍隊』上映、平一紘監督トークショー
- - 7月27日:舞台『母と暮せば』上映、富田靖子さんトークショー
戦後80年目という大きな節目に、井上ひさしの作品を通じて再度平和について考える機会を、多くの人々に提供するこのイベント。演劇が持つ力を感じるためにも、ぜひお見逃しなく。来場を心よりお待ち申し上げます。