スマート充電の未来
2025-02-27 14:11:59

電気自動車の充電がもっとスムーズに!新たな認証技術に迫る

電気自動車の充電がもっとスムーズに!新たな認証技術に迫る



電気自動車(EV)の普及が進む中、充電の利便性が重要な課題となっています。日東工業、東京大学、ユアスタンド、三菱自動車の4者が共同で行った実証実験では、電気自動車と充電器の接続を自動的に認識し、スムーズな充電を実現する「Plug & Charge(PnC)」の技術が明らかになりました。これにより、従来の充電専用カードやアプリを使用せず、単にプラグを挿すだけで充電が始まる新しい未来が見えてきました。

1. 取り組みの背景


EV普及への主要な障壁の一つが充電の手続きに関する煩わしさです。特に普通充電においては、充電器とEVの相互認識が不十分で、専用のカードやアプリが必須でした。これを解決すべく、東京大学の特任准教授、馬場博幸氏が開発したPnC技術が活用されました。この技術により、充電プラグを挿し込むだけで充電が開始される仕組みが整いました。

2. コネクティッドデータを利用した認証技術


実証実験では、日東工業のMode3普通充電器『Pit-2G』と、三菱自動車の軽商用EV『ミニキャブEV』が連携しました。ユアスタンドが構築したシステムは、これらの異なるデバイスから送信される充電電流データを照合。EVに充電プラグが挿入された瞬間に、充電器とEVから送信されるデータが比較され、一致した場合に自動的に充電が始まる仕組みです。

3. 実証実験の成果


実験の中で三菱自動車は、ミニキャブEVの充電電流が迅速に応答することを確認しました。最大の変調電流まで調整したところ、高い応答性が得られ、技術の実用性が裏付けられました。さらに、異なる場所に設置した充電器同士でのデータ照合にも成功し、接続されたEVを特定できることを確認しました。

4. 今後の展望


今後、各実証事業者はこのPnC技術を基にした新たなサービスの実用化を進める予定です。充電コネクタを挿すだけでEVと充電器を特定できるこの技術は、オーナーに対して電力市場価格に応じたスマート充電サービスを提供する道を開きます。勤務先や居住地での充電量に応じた電気代請求サービスなど、多様なサービスへの展開が期待されています。

終わりに


この画期的な技術が普及することで、EVオーナーの充電利用が格段に楽になるでしょう。日東工業、東京大学、ユアスタンド、三菱自動車の共同取り組みが生み出したこの技術は、未来のスマートシティにおけるEVの利用シーンを一新する可能性を秘めています。新たなサービスの登場に、今から期待が高まります。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: 東京大学 日東工業 三菱自動車

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。