若者の約80%が“紙の雑誌”を購入しない現実
最近、10代から20代の若者の間で、紙の雑誌の購入が急激に減少しているという調査結果が出ました。全国の若者931名を対象にしたこの調査は、マーケティング情報サイト「ワカモノリサーチ」によって実施されました。その驚きの結果は、79.6%の若者が今年一度も紙の雑誌を購入していないとう言ものです。
SNSとデジタル化の影響
この現象は、SNSやデジタル媒体の急速な進化に大きく影響を受けています。もはや、スマートフォンさえあれば、最新のファッションやトレンド情報を瞬時に得られる時代となりました。具体的には、InstagramやTwitterなどのプラットフォームを通じて、人気のインフルエンサーやモデルの最新情報が簡単に手に入るため、紙の雑誌の必要性が薄れているのです。
調査結果の詳細
調査では、「紙の雑誌に興味がない」「雑誌を見ない」という声が多く寄せられました。特に「お金がない」「高いと感じる」という金銭的な理由も目立ち、物価高の昨今、購入に二の足を踏んでいる若者が多いことが浮き彫りになりました。次の声も印象的でした。「欲しい雑誌がない」「付録が魅力的でない」といった意見から、紙の雑誌が選ばれる理由自体が変化していることも伺えます。
残り20%の若者の購買理由
しかし、全ての若者が紙の雑誌を買わないわけではありません。20.4%は「推しが出ていたから」「特集が魅力的だったから」という理由で購入しています。ここでは、好きなアイドルやインフルエンサーが関わる場合が大きな要因となり、「推し」が表紙を飾っているだけで購買意欲がそそられるというデータが出ました。さらに、「付録目的」という声も多数あり、いわゆる“特典”が購入決定の鍵を握ることが多くなっています。
雑誌の未来はどうなるのか?
このように、若者の間で紙の雑誌の購買が敬遠される中、編集者にとっては難しい状況が続いています。特に、雑誌内容が「推し」に左右される現象は、今後の編集方針や商品展開において重要なポイントとなることでしょう。また、付録目当てで購入したものの、肝心の雑誌は“要らない”と感じる声も多く、これは読者の関心がいかに変化しているかを物語っています。
まとめ
総じて、若者にとっての紙の雑誌はこれまでとは異なる存在になりつつあります。SNS時代における情報収集の仕方やファッションに対する嗜好が変化した今、紙の雑誌をより魅力的にするためには、新たな戦略が求められます。この調査結果は、今後のメディアや出版業界にとって大きな示唆となるでしょう。「ワカモノリサーチ」には、さらに詳細な調査結果が掲載されているので、興味のある方はぜひその情報をチェックしてみてください。見えてくるのは、若者のリアルな声です。