Z世代の3人に1人が実践！新しいセルフケア「ととのう」の真実

Z世代に広がる新習慣「ととのう」とは？

近年、「ととのう」という言葉がサウナブームと共に広まっていますが、この概念は今やサウナだけに限らず、様々なシチュエーションで実践されています。特にZ世代においては、その普及が顕著であり、日常生活の中でどのように「ととのう」を取り入れているのかの調査が行われました。この記事ではその調査結果と、Z世代の「ととのう」に対する意識・実践方法について迫ります。

1. Z世代・Y世代の「ととのう」意識

調査によると、Z世代とY世代の3人に1人が日常的に「ととのう」を意識していることが分かりました。具体的には、Z世代では33.0%、Y世代では35.7%が「よくある」または「時々ある」と回答。X世代と比較すると、Z・Y世代は「ととのう」を習慣として捉えている傾向が強いようです。

特に、Z世代の中では「ほぼ毎日意識している」との回答が最も高く、9.8%に達しました。さらに、週に数回意識しているとの回答を加えると28.6%となり、Z世代は日常生活に「ととのう」という行動をしっかりと取り入れていることが浮き彫りになりました。

2. Z世代にとっての「ととのう」とは

Z世代の中で、最も多くの人が自分のための「ととのう時間」を重視しているのは金曜日の夜。この時間を大切にしたいと考えるZ世代は65.8%に上り、同じ質問でのY世代（53.7%）やX世代（37.3%）と比較してもその差は明らかです。

また、「ととのう」を望む理由としては、ネガティブな感情からポジティブな状態に戻したいと思うことが多いようで、「疲れた時」や「もやもやした時」、「嫌なことがあった時」などが多くの支持を得ています。これにより、Z世代にとって「ととのう」は単なるリラックス方法だけでなく、心のケアでもあることが見えてきます。

3. SNSの影響とセルフケアの重要性

興味深い点は、Z世代が「ととのいたい」と思うきっかけの一つにSNSの影響があることです。調査によれば、「心や体の不調や疲れ」を理由にした回答がトップに立つ中で、次に多いのが「SNSや動画サイトに触発された」というものでした。Z世代の多くは、YouTubeやInstagramで見かけたルーティンに触発され、自分の健康を意識するようになったという意見が多く寄せられています。

例えば、あるZ世代の女性は「ストレッチや瞑想を取り入れている動画を見て、自分もやってみたいと思った」とコメント。このように、SNSが新しいセルフケアの形を作る一因になっているようです。

4. さまざまな「ととのい」の方法

「ととのう」時に行う行動としては、「映像を観る（35%）」、「音楽を聴く（34.7%）」という趣向が挙がりました。また、「サウナ」は全体の中で24.0%と、4位に位置しており、伝統的な方法だけでなく、様々なアクティビティを提供することが重要になってきていることも示唆されています。さらに、「推し活」や「気分転換を目的とした外出」も多くの支持を集めており、感情面を含む多様なケアが求められているようです。

5. 将来の「ととのい方」としての筋トレ

今後試してみたい「ととのい方法」の中で、Z世代は特に筋トレに関心を示しています。推しやインフルエンサーが行う筋トレ動画に挑戦したいとの回答が25%と多く見られ、これにより「ととのう」という概念が更に広がる兆しを感じます。

Z世代にとっての「ととのう」は、単なるリラックスの方法にとどまらず、自分自身の感情や身体を整える新たなライフスタイルの一部となっているのです。これからも、彼らの声を反映した多様なセルフケア方法が議論されていくことでしょう。