MIXI、CVPRで世界4位!
2025-06-25 10:40:32

CVPR 2025にて株式会社MIXIがサッカー解析AIで世界4位を獲得

株式会社MIXI、サッカー解析AIで栄光の4位入賞



株式会社MIXIが、AI・コンピュータビジョン分野で権威ある国際会議「CVPR 2025」の競技会「SoccerNet GSR Challenge」において、世界4位に輝くという快挙を成し遂げました。この成功は、株式会社Playboxとの協業によって実現したもので、両社共にスポーツ映像解析の最前線での研究開発に取り組んできた成果が反映されています。

CVPRとは?



CVPR(The IEEE/CVF Conference on Computer Vision and Pattern Recognition)は、最先端のAI技術やコンピュータビジョンに関する国際会議であり、多くの著名な研究者が集います。また、毎年行われるSoccerNet GSR Challengeは、サッカー映像を用いた「状態認識」の自動化を目指すAI技術のコンペティションです。2021年から年に一度開催されており、様々なチームがその技術力を競い合います。

この競技には76チームが参加し、当社は精度の高い解析技術を求められる厳しい環境の中で見事4位を手にしました。この結果は、AIの進化がスポーツ解析の現場でいかに実用化されているかを示すものでもあります。

研究開発の詳細



今回の取り組みでは、サッカー試合の映像から選手の役割や位置情報を自動的に把握する「状態認識」の技術が強調されました。この技術は、試合の分析やプレー評価に欠かせないものであり、高精度なディープラーニングモデルと幾何学的推論を組み合わせることで、実用化へとつなげています。

私たちは、フィールド上の選手を正確に識別し追跡するために、複数のAI技術を統合しました。特に、カメラキャリブレーションと呼ばれる技術によって、カメラの動きに応じてピッチ上の選手の位置を高精度で推定することに成功しました。これにより、得られる情報は「誰が、どのチームに所属し、背番号は何番で、どの位置にいるのか」といった詳細なものになりました。これらの成果は、サッカーの試合における戦術的な分析に革命をもたらす可能性を秘めています。

今後の展望



しかし、私たちの挑戦はまだ始まったばかりです。現状の技術にはさらなる改善が必要で、選手の役割やチーム分類の精度向上、背番号識別の安定化などの課題があります。また、解析パイプラインの処理速度の向上も急務であり、今後はより迅速かつ効果的な処理を追求していく予定です。

未来に向けては、AIにサッカー特有のドメイン知識を深く学習させ、より人間に近い状況理解と解析を実現するシステムの開発を目指します。これにより、より高度な戦術分析やトレーニング法、ファンに向けた新たな観戦体験を提供することができると期待しています。

参加メンバーのコメント



このプロジェクトを共に推進したPlayboxの代表取締役CEOであるスコット アトム氏は、「公開データのみで昨年よりも高い精度を達成できたことは、AIスポーツ解析技術の進化を示しています」とコメントしています。

また、MIXIのAIモデリンググループマネージャーである渡辺莉央氏は、「共に挑戦した成果が4位入賞という形になったことで、今後の実用化への期待が高まりました」と語っています。

株式会社Playboxについて



最後に、Playboxは筑波大学と名古屋大学発のスタートアップとして、AI技術を駆使してスポーツの可能性を広げる挑戦を続けている企業です。同社は自動撮影や編集が可能なAIスポーツカメラを手掛け、今後はさらなる映像解析技術の進化を目指しています。

今後も両社はAI技術の革新を通し、スポーツの未来を切り拓く努力を続けていく考えです。


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