相米慎二の特別な映画体験
9月27日よりユーロスペースにて、「相米4Kふたつの創造 ふたつの感性」イベントが開催されます。このイベントでは、映画「ションベン・ライダー」と「風花」の4Kレストア版が上映され、その上映期間中には豪華なトーク・ライブも予定されています。
登壇するのは、映画「ションベン・ライダー」に出向く永瀬正敏(9月27日)、続いて「風花」の小泉今日子(9月28日)、最後に浅野忠信(9月30日)という顔触れ。彼らは、作品に込められた思いやエピソードを明かし、相米監督との深い関係性を語ることでしょう。この機会に、相米監督の映画に触れるだけでなく、彼の日々や創作活動の裏側にも迫るチャンスです。
相米慎二には二つの代表作があります。「台風クラブ」と「お引越し」。しかし、これらに加えるべき“裏マスターピース”とでも言えるのが、「ションベン・ライダー」と「風花」です。これら2本の作品が、現代の技術である4Kで新たに表現されることで、素晴らしい映像美を持って待っていてくれます。
「ションベン・ライダー」は、1983年に公開され、相米監督の初期の代表作です。この作品は、夏休みの間の疾走感を描いたものです。風で舞うようなストーリーの中で、主人公たちは冒険に出かけ、青春の一瞬を体験します。相米はこの作品を「小児科の映画」と定义しており、観る者にとって懐かしい思い出を呼び起こす作品となっています。
召喚される「風花」(2001年)は、相米映画後期の代表作です。東京の桜が満開の中、名演技を披露する小泉今日子と浅野忠信。この映画は、春の花と冬の雪という美しさを対比させながら、感情の流れを見事に描写しています。相米監督は、これを“大人の映画”として仕上げ、自身の創造性を新たな次元へと高めました。
相米慎二は2001年に53歳でこの世を去りました。しかし、彼の影響は映画界に永遠に残っています。今回の試み、4Kレストアを通じて、私たちは彼の映画が持つ深いメッセージや美しい映像に再び出会うことができるのです。この再会は単なる懐古にとどまらず、新たな理解と感受を生む目の前の体験となるでしょう。
イベント情報は以下の通りです:
- - 上映作品: 「ションベン・ライダー」「風花」の4Kレストア版
- - 開催場所: ユーロスペース
- - トーク・ライブ登壇者: 永瀬正敏(9月27日)、小泉今日子(9月28日)、浅野忠信(9月30日)
- - 料金: 全席指定2,500円
公式サイト及び予告編のリンクもお見逃しなく!
公式サイト
予告編
ぜひ、映画『相米4Kふたつの創造 ふたつの感性』の世界に触れてみてください。相米慎二の情熱と深い感性に、新たに邂逅するチャンスです。