ヒュンメルとガンバ大阪が手話シャツを発表
デンマークに拠点を置くスポーツブランド、ヒュンメル(hummel)が、Jリーグのガンバ大阪と共に新たなプロジェクトを始めることを発表しました。プロジェクトの中心となるのは、聴覚障がい者支援に向けた特別な手話シャツです。これにより、地域社会の方々とのつながりを強化するとともに、より多くの人々にスポーツを通じた意義を伝えようという思いがあります。
手話シャツのデザインと意義
この手話シャツは、選手たちが9月13日に行われる浦和レッズ戦前の入場時に着用される予定であり、シャツのデザインにはスポーツ観戦時に使われるフラッグの揺らめきを取り入れています。これにより、「心の旗を振ろう」というテーマの下、感情をひとつにまとめる意義を持たされています。手話シャツには、GARBAを指文字とアルファベットで表記し、背面には「BE THE HEAT, BE THE HEART」というガンバ大阪のクラブスローガンが記されています。
特に注目したいのは、背面上部にはクラブスローガンの「青い炎」や「熱狂」を手話で表現した部分です。また背面裾部には、ヒュンメルのタグラインを日本語に翻訳した手話が配置されています。これらのデザインは、聴覚障がい者がスポーツに参加する際のコミュニケーション手段である手話の重要性を再認識させてくれます。
聴覚障がい者支援の取り組み
ガンバ大阪は2009年から、「SDGsmile」という活動を通じて地域貢献をしています。その一環として、浪速少年院への訪問や精神障がい者のためのフットサル交流大会を開催するなど、地域の人々の生活をより良くするために尽力しています。今回の手話シャツプロジェクトは、その活動の一環として位置づけられています。
スポーツにおいて聴覚障がい者は、視覚的な信号によって情報を受け取ります。陸上やサッカー、ラグビーの試合では、審判が使用する旗によって選手たちに合図を送るような工夫が求められています。手話シャツは、こうした新しいスポーツ視点を十分に反映させるための重要性を持っています。
注目のオークションと予約販売
この手話シャツは、ヒュンメル公式オンラインストア、ガンバ大阪オフィシャルオンラインショップ、さらにヒュンメルららぽーとEXPOCITY店や三井アウトレットパーク大阪門真店で予約販売されます。予約受付は9月5日から9月15日まで行われ、発送は11月上旬を予定。加えて、9月13日の試合後には、選手が実際に着用したシャツのオークションも予定されています。このオークションの収益も聴覚障がい者支援に活用される見込みです。
商品情報とまとめ
ガンバ大阪による手話シャツは、価格が8,800円(税込)、サイズはユニセックスで多彩な選択肢が用意されています。登場する商品に背番号やネームの加工はできませんが、その独自のデザインと意義は、スポーツを通じたコミュニケーションの重要性を新たに考えさせるものでしょう。
このプロジェクトを通じて、ガンバ大阪とヒュンメルは、フットボールの楽しさがすべての人に届くよう努力しており、地域社会との絆を深めていく進展が期待されます。