高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2025 広島と映像分析
2025年9月、RUN.EDGE株式会社は高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2025広島(以下、広島県高校サッカーリーグ)とのパートナーシップを結び、映像コミュニケーションツール「FL-UX(フラックス)」のテスト運用を開始する。この取り組みは、広島県内の高校サッカーチームの競技力を引き上げるとともに、選手一人ひとりの成長を促進することを目的としている。
プロジェクトの目的と背景
広島県内の高校サッカーは、日々進化を遂げているものの、映像分析においてはチーム単位では限界がある。FL-UXを導入することにより、映像の効率的な共有やデータに基づく客観的な分析の仕組みを構築し、リーグの各チームが連携することで競技力向上を図ることが期待されている。このプロジェクトを通じて、選手たちが自ら思考し、主体的に課題を解決していく文化を育みたいという意図も見え隠れしている。
具体的な取り組み
FL-UXを活用した具体的な取り組みには、以下のようなものがある:
- - 映像共有の効率化:リーグ戦の全試合をFL-UX上で即座に共有可能となる。
- - 共通データ生成・分析:全試合から生成された共通データを利用し、各チームが自チームだけでなく対戦相手の試合もワンクリックで分析できる。
- - コミュニケーション文化の醸成:映像を用いて選手同士が語り合うことで、考える力を育て、チーム全体の向上を目指す。
これにより、従来のチーム内だけの取り組みを越えて、広島県全体での映像分析と育成の基盤を整備することを目指している。
2025年度の展望
今年度は、広島県高校サッカーリーグにおけるテスト運用を通じて、2026年度の本格導入に向けた準備を進めている。これにより、選手たちの成長を後押しし、この仕組みがモデルケースとなり全国の地域リーグや大会への展開も視野に入れている。
RUN.EDGEは、FL-UXのさらなるアップデートを重ね、ユーザーが使いやすいサービスを提供していく予定だ。映像分析を通じて選手一人一人の思考力、分析力、コミュニケーション能力を向上させ、競技力を強化することで、スポーツ界全体に新たな価値を創造していくことに注力する。
FL-UXとは
FL-UXは、映像のタグ付けや編集、共有を迅速に行えるオールインワンのスポーツ映像分析ツールである。アナリストやコーチだけでなく、選手自身も直感的に操作できるため、手軽に映像を活用できる。このツールを通じて、新たなコミュニケーションの文化が生まれ、「考えるスポーツ」の実現を支えていく。
主な導入シーンとしては、練習や試合の振り返り、戦術の確認、さらにはライブ配信やリアルタイム分析機能などがあり、スポーツ現場での映像活用をより効果的なものとする。
RUN.EDGEについて
RUN.EDGEは、2018年に富士通から独立した映像技術のスタートアップであり、「シーンで社会活動をアップデートする」をミッションに掲げている。体育会系の映像分析アプリのPITCHBASEでは、日本プロ野球(NPB)やメジャーリーグ(MLB)での成功を収め、多くのチームが活用している。
サッカーにおいてもFL-UXは多数のチームに利用されており、国内外350チーム以上、7,000人以上のユーザーに支持されている。Jリーグでも30%のシェアを獲得し、今後もさらなる発展が期待される。