展覧会「映画監督 森田芳光」開催のお知らせ
映画界の巨星、森田芳光の初となる本格的な回顧展が、国立映画アーカイブで2025年8月12日から11月30日まで行われます。この特別な展示では、彼の生涯と作品を通じて、日本映画に残した偉大な影響を改めて感じることができる貴重な機会です。
森田芳光とは
森田芳光(1950-2011)は、8mm映画の自主制作からスタートし、1981年に商業映画デビューを果たしました。以降、独自の視点で日本映画界に数々の素晴らしい作品を提供してきました。特に、1983年の『家族ゲーム』や1985年の『それから』といった作品は、彼の作家性を高める重要なものとなり、観客からも高い評価を受けました。
芸術性と普遍的なテーマを巧みに組み合わせた彼の作品は、楽しい喜劇から深いメッセージ性を持つものまで多岐にわたり、観客にさまざまな感情を呼び起こしました。彼の映画は時に社会現象となり、今もなお世界中で上映されることで再評価が進んでいます。
展覧会の内容
この回顧展では、森田芳光の映画作品に関連する多彩な資料が展示され、彼の独自のアイデアや視点を感じ取ることができます。特に、監督の創造力を反映した食卓の再現や、彼の愛用の書斎が設置されることで、観客は彼自身を身近に感じることができるでしょう。
展示内容一覧
- - 『家族ゲーム』食卓再現コーナー
- - 監督の書斎再現
- - 秘蔵データ満載の引き出しケース
- - 海外からのコメント集
- - 愛聴レコードギャラリー
- - ポスターギャラリー
これらの展示は、森田監督の作品世界を新たに発見する手助けとなります。特に、彼の自主映画時代に使用した8mm機材や、他では見られない秘蔵資料は、ファンや映画愛好家にとって見逃せない内容となっています。
イベント情報
展覧会の開催に合わせて、多彩な関連イベントも企画されています。その中には、森田と公私にわたるパートナーである映画プロデューサー・三沢和子氏や、彼の映画を深く知るラッパーでありラジオパーソナリティのライムスター宇多丸氏によるトークイベントも予定されています。
- 講師:ライムスター宇多丸氏
- 場所:7階ロビー
- 講師:三沢和子氏 聞き手:佐野亨
- 場所:7階ロビー
これらのイベントでは、森田芳光の作品や人生についての貴重なトークが展開される予定です。詳細は公式HPにて発表されるので要チェックです。
特集上映も同時開催
展覧会の後半には、森田芳光の映画作品を集めた特集上映も行われる予定です。自身の自主映画から商業映画デビュー作『の・ようなもの』、そして社会現象を引き起こした名作『家族ゲーム』など、彼の映画を一挙に楽しむことができます。このためにニュープリントされた作品も多く上映されるので、映画ファンにはたまらない機会となるでしょう。
開催情報
- - 企画名:映画監督 森田芳光(英題:Yoshimitsu Morita Retrospective)
- - 会期:2025年10月14日(火)-26日(日)、11月4日(火)-23日(日)
- - 会場:国立映画アーカイブ長瀬記念ホール OZU
まとめ
森田芳光の作品は、観客に深い感動を与えると同時に、時には思わず笑ってしまうような要素をも秘めています。この展覧会は、彼の映画の魅力を再発見し、彼の独自の映画理念や人生観を知る貴重な場となるでしょう。ぜひこの機会に、国立映画アーカイブに足を運び、監督の素晴らしい仕事に触れてみてください。