ケニア・エスンバ村での治療キャンペーンと「SAFE FEET CUP」
2026年5月29日、一般社団法人A-GOALと学生NGOのWaka Waka Kenya、サラヤ株式会社などが協力して、「第2回 SAFE FEET PROJECT」として治療キャンペーンがケニアのエスンバ村で行われました。このプロジェクトはスナノミ症に苦しむ254人の住民を支援することを目的としています。参加者たちは治療だけでなく、靴や石鹸、食事の提供を受け、スナノミ症に対する理解を深めるための啓発活動も展開されました。
254人の笑顔を取り戻した治療キャンペーン
この治療キャンペーンは、2026年4月20日から29日の間に実施されました。スナノミ症に苦しんでいた254人の住民に対して、サラヤ株式会社が提供する専用治療薬「Jigger Lotion」を用いた施治が行われ、さらに参加者全員に石鹸が配布され、毎日の手洗いによる再感染予防が促進されました。治療を受けた方々には靴の提供も行われ、靴を履くことの重要性が周知されました。
加えて、サラヤ社のスタッフがエスンバ村を訪れ、地域の保健職員や看護師に対し、Jigger Lotionの使用法や手洗いの正しい方法についてもレクチャーを実施。このように、地域住民向けの衛生教育も重視された取り組みとなりました。
メディアを通じた広報活動
治療や支援活動と並行して、今回のプロジェクトはケニア国内での大規模な情報発信にも取り組んでいます。現地のラジオ3局や全国テレビ局「Citizen TV」において、スナノミ症に関する正しい知識やプロジェクトの内容が広報されています。スポーツを通じた地域貢献を目指すWaka Waka Kenyaの理念が、エスンバ村を超えて広がりを見せています。
「知る」「未来を描く力」を育む啓発活動
治療キャンペーンの前には、子どもたちにスナノミ症について理解を深めてもらうために紙芝居の読み聞かせが実施され、感染の原因や予防法について楽しく学ぶことができました。さらに、子どもたちがイラストセッションを通じて「スナノミ症が治ったらやりたいこと」を描く機会も設けられ、多くの子どもたちがサッカーへの思いを語りました。このような活動が次の【SAFE FEET CUP】へとつながっていきます。
食事提供と地域のニーズ
A-GOALは治療キャンペーンにおいて、治療を受けた患者への食事提供にも協賛しました。エスンバ村では貧困問題が深刻で、患者の支援として栄養面でもアプローチを行っています。食事支援の実施は、スティグマを抱える患者を集める効果もあり、地域の健康サポートになっています。
次なる「SAFE FEET CUP」の開催
治療キャンペーンから1ヶ月後、5月31日に予定されている「SAFE FEET CUP」は、スナノミ症を克服した子どもたちとそうでない子どもたちが共にサッカーを楽しむイベントです。スポーツを通じて、偏見や差別をなくし、共生社会を実現することが目的です。参加者はともに楽しい時間を過ごし、その中で病気による隔たりを感じずに一緒に走り、笑うことで新しい社会の姿を具現化します。
Waka Waka Kenyaの理念と今後の展望
Waka Waka Kenyaの代表、西松和郎氏は、「治療や予防が簡単に行えるスナノミ症ですが、貧困と無知が患者を苦しめています。5月末のサッカーイベントを通じて、みんなが安心して生活できる未来を作っていきたい」と語ります。サラヤ株式会社の松尾康平氏は、「この活動を通じて、治療の現実や啓発の重要性を再認識し、今後も地域と共に活動を続けていきたい」と述べています。
この「SAFE FEET PROJECT」は治療支援以上に、地域社会の絆を深め、子どもたちが自由に夢を描ける未来を描くための貴重な機会となっています。