佐渡ヶ島を舞台にした映画『舞倒れ』が10月に公開！

映画『舞倒れ』劇場公開のお知らせ

2025年10月10日（金）、池袋HUMAXシネマズにて映画『舞倒れ』の劇場公開が決定しました。本作は、美しい自然に囲まれた佐渡ヶ島を舞台にし、能楽と舞踊が交錯する青春群像劇です。若い俳優たちが自身の情熱をぶつけ合う姿が描かれ、観客へ強いメッセージを送ります。

受賞歴と作品の背景

本作は、ドイツの「ハンブルグ日本映画祭」で特別賞を受賞し、さらに「彩の国市民映画祭」でも大賞を受賞するなど、国際的にも評価されています。また、インドの「チェンナイ国際映画祭」にも正式招待されました。これほどの評価がなされている作品が、いよいよ日本国内でも公開されることに期待が高まります。

ストーリーと舞台

本作の舞台となる佐渡ヶ島は、かつて政争に敗れた文化人が流された地としても知られています。金が豊富に採れた島で、独自の能楽文化が発展しました。佐渡には過去に200を超える能楽堂が存在し、ここで育まれた文化は島民にとって非常に身近な存在です。

この作品のタイトル『舞倒れ』は、能にのめり込みすぎて身を粉にするという意味を持ちます。主人公の吾潟（あがた）は、全てを舞いに捧げる情熱的な若者で、松田凌が演じます。彼の弟弟子である下戸（おりと）役には、橋本祥平がキャスティングされています。

キャストとスタッフ

映画『舞倒れ』には、実力派の若手俳優たちが参加しています。吾潟の兄弟子・硲（はざま）は有澤樟太郎が演じつつ、さらには田村一行や黒沢あすかなどが脇を固めます。監督は横大路伸が務め、脚本は下浦貴敬が担当。舞いの振り付けは、宮河愛一郎が手がけるなど、期待の持てる面々が揃っています。

昭和九九年の佐渡ヶ島

物語は、昭和99年の佐渡ヶ島を舞台にしています。大国との戦争の影響を受けることの少ないこの島では、独自の文化が発展していました。能楽の流派である鍍金流（ときんりゅう）の次代当主・硲とその弟弟子たちは、静かな日常を送っています。しかし、一通の便りが彼らの未来を脅かすという緊迫した展開が待ち構えています。