久留米第九の魅力
2025-12-02 14:47:41

久留米市民の手による「久留米第九2025」の魅力とは

年末の久留米に響く「第九」の調べ



2025年12月28日(日)、久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて「久留米第九2025」が開催されます。この音楽イベントは、久留米市民によるオーケストラと合唱が織りなすもので、市民が主体となって演奏を行うという特異なスタイルが特徴です。毎回多くの観客が訪れ、今年も満席が予想されています。200人を超える合唱団が奏でる圧倒的な音楽は、年の瀬の久留米を彩り、観客の心を捉えます。

久留米と第九の運命的な関係



日本中で年末に耳にするベートーヴェンの交響曲第九番。その歴史の中に、久留米が位置づけられることをご存じでしょうか。1919年12月3日、久留米高等女学校で行われた音楽会において、初めて日本人が一般的に「第九」を聴くことができたのです。これは、第一次世界大戦の捕虜として久留米に滞在していたドイツ兵たちが日本人と共に演奏したものであり、久留米がこの名曲の日本での初体験の地となったのです。このように、久留米市と「第九」には深い歴史的な絆が存在しています。

市民が作り上げる音楽の奇跡



久留米市における「第九」の演奏が復活したのは2019年のこと。それまでの歴史を振り返りながら、地域の音楽愛好者たちが中心になり、「久留米第九を歌う会」が設立されました。初回の公演は大反響を呼び、その後も継続されることが決定しましたが、コロナ禍によって中断を余儀なくされました。しかし、2023年に再開された公演は、多くの参加者を迎え、現在の形が築かれていきました。

「私たちは特定の団体には属していません。音楽がやりたいという気持ちから集まる人たちが集まって、それぞれが合唱団とオーケストラを構成しています」と、事務局長の山坂さんは語ります。参加者の中には、遠方から訪れる人もいる中で、毎年新たに顔を合わせるメンバーたちが織りなすハーモニーは、経験者から初心者まで多岐にわたっていることが特徴です。

若い世代への伝承



今年の合唱団には200名以上のメンバーが参加し、特に注目すべきは中学生が部活動の一環として参加するという新たな試みです。市民が「第九」の魅力を次世代に伝えていこうという姿勢が示されています。「私たちはこの歴史を地域の人々にもっと知ってもらいたい」と山坂さんは熱く語ります。地域に根差した「第九」の音楽は、今後も久留米によって語り継がれていくことでしょう。

来るべき公演への期待



2025年12月28日、久留米での「第九」は、一音一音に市民の思いが込められた音楽体験を提供します。この特別な瞬間を通じて、来場者は久留米が生んだ「第九」の歴史を感じることでしょう。観客として参加することで、この地の音楽文化を一緒に感じ、記憶として刻んでください。音楽の力で人々が結びつく、そんな素晴らしい体験が待っています。期待に胸を膨らませて、久留米市民による感動の「第九」をぜひ楽しんでください。


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