ブロックチェーンが切り拓く新時代のスポンサーシップモデルとは?
この度、株式会社KODとabc株式会社が手を組み、画期的な新スポンサーシップモデル「逆有償型スポンサーシップ」を発表しました。このモデルは、ブロックチェーン技術を駆使して、企業の社会的責任やブランディングに寄与する新たな形を提案します。この取り組みは、今後のスポーツやエンターテイメント業界における資金調達や支援の考え方を大きく変える可能性があります。
1. 新モデル導入の背景
従来のスポンサーシップは、企業のロゴを掲載し、露出を増やすという単純な形が主流でした。しかし、最近では企業の社会的責任(ESG)が問われる中で、単なる広告型活動から、社会的意義を持つ支援へとシフトする必要性が高まっています。今回の「逆有償型スポンサーシップ」は、そのニーズに応える形で開発されたものです。
この新しいスキームでは、スポンサー企業が提供する支援金に対して、将来的にトークン「WOWBIT」が付与される権利を取得できます。この仕組みにより、支援金は資産と社会的意義の両立を実現することができます。
2. 「逆有償型スポンサーシップ」の仕組み
「逆有償型スポンサーシップ」の特徴は、スポンサー企業が支援金を提供すると、同額相当のWOWBITを受け取ることができる点です。支援金は、KODを通じて選手やジム運営に振り分けられます。
モデルの選択肢
このモデルには2つの主な選択肢が存在します。
- - 将来対価契約(SAFT方式):スポンサーには将来のWOWBIT付与権が発行され、24ヶ月後にトークンが付与される仕組み。
- - 現物付与型:契約締結時にWOWBITが即座に付与され、24ヶ月間の譲渡制限(ロックアップ)が設定されます。
さらに、特長的な要素として「勝利バーン」も導入されます。選手が勝利やタイトルを獲得した際に、トークンの一部が焼却(バーン)され、供給量が調整され、その結果としてトークンの希少性が高まり、価値上昇の可能性が生まれます。
3. 初期導入と運営体制
新モデルは、KODが運営する「KOD LAB」で初めて導入されます。ここは、元WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志氏が運営するボクシングジムで、多くのプロ選手や育成選手が所属しています。
「逆有償型スポンサーシップ」は、シンガポールのWOWOO PTE. LTD.が発行・管理するトークン「WOWBIT」を採用し、abc株式会社がスキーム設計や技術支援を担当します。株式会社KODは、現場での運営を行うことになります。
4. 今後の展望
当社は、スポーツ領域から実証的な導入を開始し、その後、地方創生や教育分野など多岐にわたる応用を検討する予定です。また、関連法令を遵守し透明性の高い運営を目指します。これにより、新しい価値交換システムを実現し、広告型スポンサーシップの常識を覆す新しいビジネスモデルが確立されるでしょう。
この変革が企業やスポーツ界にどのような影響を与えるのか、今後の展開に注目が集まります。