道成寺の魅力
2025-05-23 10:51:20

桑田貴志 能まつりで再演される「道成寺」の魅力に迫る

桑田貴志能まつり「道成寺」の魅力



2025年6月29日、東京都中央区の二十五世観世左近記念観世能楽堂にて、桑田貴志主催の「桑田貴志 能まつり」が開催されます。注目の演目は、『道成寺』。この公演は、桑田氏にとって15回目の節目の公演となり、名曲「道成寺」に再び挑戦します。

「道成寺」とは?


「道成寺」は、能楽の中で特に重要な位置を占める演目として知られています。この作品では、演者が釣鐘の中に飛び込むという激しい舞台展開が待ち受けています。桑田氏は2009年にこの曲に初めて挑戦し、その後も精力的に研鑽を続けてきました。今回の公演では、特に注目すべき演出として「赤頭」という小書で演じられ、視覚的にも聴覚的にも楽しむことができます。

公演の見どころ


この公演での最大の見所は、重さ約80kgの釣鐘が舞台上から降り注ぐ中、桑田氏がどのように舞うかという点です。観客はそのスリリングな瞬間を体感し、息をのむことでしょう。演者にとっては緊張感が続く一瞬の連続ですが、観客にとってはその緊張感を楽しむことができる、まさに特異な舞台です。

さらに、後半に登場する「赤頭」にも注目が集まります。赤い頭飾りを身に着けた桑田氏は、矢来観世家の伝統をしっかりと受け継ぎ、迫力ある演技を披露します。彼は「これぞ矢来観世家の道成寺」と胸を張りながら演じる覚悟を決めています。

「道成寺」のあらすじ


この作品は、紀伊国の道成寺における釣鐘の再興供養を背景に展開します。一人の白拍子が舞い、鐘に恨みを持って飛び込むことで物語が加速します。彼女は過去の怨霊として、鐘の中に飛び込み、寺の住職は白拍子の正体を見極めようと祈りを捧げます。悲劇的な恋愛物語が明かされ、最終的には蛇体という形で現れ、力尽きた彼女が日高川に飛び込むことで物語は幕を閉じます。

プロフィール:桑田貴志


桑田貴志は1971年生まれで、観世喜之に師事し、現在は能楽活動に積極的に取り組んでいます。彼の努力と情熱は多くのファンに支えられており、国内外の舞台で活躍しています。特に「道成寺」や「安宅」、「望月」といった作品では、その技術の高さが証明されています。深川に拠点を持ち、地域文化の普及にも力を注いでいます。

公演詳細


  • - 公演名:桑田貴志能まつり「道成寺」
  • - 公演日時:2025年6月29日(日)
  • - 会場:二十五世観世左近記念観世能楽堂(東京都中央区銀座6-10-1)
  • - 出演者:桑田貴志、観世喜之、野村万作、野村萬斎、観世喜正など
  • - チケット料金
- SS席:12,000円
- S席:10,000円
- A席:9,000円
- 自由席:7,000円
- 学生席:4,000円(要学生証、26歳未満)

チケットは「カンフェティ」にて販売中ですので、早めにチェックしておきましょう。能楽の魅力に触れる絶好の機会です。


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