アシックスが提唱する手軽に心身を整える「Everyday Escape」とは

アシックスが提唱する「Everyday Escape」

アシックスは、心身の健康促進を目的に、毎日簡単に実践できる「Everyday Escape（エブリデイエスケープ）」を提案しています。このイニシアチブは、2023年10月10日に制定された世界メンタルヘルスデーに合わせたもので、身体を動かすことの重要性を広めることを目指しています。

「Everyday Escape」の背景

近年、日本のストレス社会が深刻化しています。2024年の厚生労働白書によれば、「ストレス」が心身の健康リスクとして挙げられた割合は、20年で3倍に増加し、現在は15.6%に達しています。若者層では特に心の不調を強く感じている状況が広がっています。これを受けて、アシックスは人々が日常生活の中で心身の健康を育むための手段を提案するべく、「エブリデイエスケープ」というコンセプトを打ち出しました。

ウェルネスの新しい形

アシックスは、女優で作家のナターシャ・ロスウェル氏を「Everyday Escape Concierge（エブリデイエスケープコンシェルジュ）」として迎え、手軽に日常生活に運動を取り入れるためのインスピレーションを発信します。街中にある公園でのウォーキングや、自宅でのストレッチ、さらには料理中のダンスなど、特別な道具や費用をかけずにできる方法が提案されることが期待されています。ロスウェル氏は、運動がもたらすポジティブな影響を信じ、その価値を多くの人に伝える役割を担っています。

ウェルネス旅行の現実

最近、心身の健康を目的とした旅行が世界的に人気を集めています。日本国内では、Travelokaの調査によれば52%が日常生活から離れ、心身のバランスを整えるウェルネスリトリートを優先しているとのこと。しかし、アシックスの調査では、日本人がこのような旅行に平均150,524円を費やし、一回あたり平均1,912kmの移動を伴うことが分かりました。ここで、約66%の人が期待を裏切られ、70%の人がウェルネス効果がすぐに薄れると感じていることが明らかになりました。

短時間の運動がもたらす効果

ただし、アシックスの研究では、たった15分の運動がメンタルヘルスにポジティブな影響を与える可能性が示されています。キングス・カレッジ・ロンドンのブレンドン・スタッブス博士が監修したトライアルによれば、参加者は15分の運動によって総合的な精神状態が21%改善され、71%が運動がストレス軽減に効果的と感じています。運動を通じて、長期的な精神的充足感を持続できることが、このトライアルでの成果として挙げられています。

運動の重要性とメッセージ

ロスウェル氏は自らの経験をもとに、運動が心にも身体にも良い影響を与えることを信じています。「贅沢品」と捉えられがちなウェルネスを、日常生活の一部にすることが大切だと強調します。外に出て身体を動かすことが、心のリフレッシュに繋がるのです。

ブレンドン・スタッブス博士も、運動の効用を強調し、短時間で得られる精神的効果を証明しています。旅行が一時的な満足感を提供する一方で、日常的な運動は長期的な健康効果を持つことを指摘しています。

結びに

アシックスは創業理念『健全な身体に健全な精神があれかし（Anima Sana In Corpore Sano）』を基に、すべての人が一生涯スポーツに関わり、心と身体の健康を支え合うことができる世界を夢見ています。この「Everyday Escape」を通して、ぜひ多くの人々が心身ともに健やかな毎日を手に入れてくれることを願っています。

さらに詳細な情報は、アシックス特設サイトでご覧いただけます。