ダイハツの新技術
2025-11-13 11:35:33

ダイハツメタルとダイハツが連携しバイオマス燃料の新時代へ

ダイハツメタルとダイハツが連携し新たなバイオマス燃料を開発



株式会社ダイハツメタルは、ダイハツ工業株式会社と共同で、環境に優しいバイオマス燃料「バイオブリケット」の製造技術を推進しています。この取り組みは、カーボンニュートラルの実現に向けた重要なステップであり、特に鋳造工程でのCO2排出削減を目指しています。

バイオブリケットの特徴と利点


「バイオブリケット」とは、木材や植物繊維を圧縮して作られる固形燃料のことです。この燃料は、石炭由来のコークスの代替品として使用される予定で、ダイハツメタルの出雲工場にあるキュポラ溶解炉での利用が始まっています。

これにより、ダイハツメタルは2035年までに工場のカーボンニュートラルを達成するために、鋳造過程からのCO2排出の大幅な削減を目指しているのです。具体的には、2023年3月に「キュポラCN共創ワーキンググループ」に参加し、地域の廃棄物である廃菌床やバークを資源にしたバイオブリケットの研究が進められています。

製造プロセスの流れ


バイオブリケット製造のプロセスは、以下のステップから成り立っています。

1. バイオマス資源の収集


  • - バーク (樹皮): 木から剥がされた状態で納品され、破砕機で細かくされ、乾燥されます。
  • - 廃菌床: 既に破砕・乾燥済みの状態で納品されます。

2. バイオマス資源の加工


  • - 収集されたバークと廃菌床を混合機に入れて混ぜ合わせ、圧縮機で固形化します。
  • - 成形機を利用し、棒状にし、規定サイズにカットして加工完了です。

このように製造されたバイオブリケットは、地域資源を最大限に活用し、安定的に調達できる体制を整備しています。地元自治体や企業との連携を強化し、エネルギー循環モデルが構築されつつあります。

未来への展望


ダイハツメタルは、今後バイオブリケットの使用率を段階的に引き上げ、2035年にはコークス不使用の100%置き換えを目指す計画です。この取り組みは、持続可能な地域社会づくりに寄与し、地域の活性化にも貢献します。

環境に配慮した鋳造工場を実現するため、ダイハツメタルとダイハツは一丸となり、カーボンニュートラルに向けた新たな挑戦を続けています。この努力が、未来の持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となることを期待します。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: カーボンニュートラル ダイハツメタル バイオマス燃料

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。