カーリース契約者の実態調査、支払総額の罠に注意

車のリース契約の実態を明らかに

- 調査実施概要

株式会社ジョイカルジャパンが行ったカーリース契約経験者を対象とした意識調査によれば、驚くべき事実が浮かび上がりました。総勢111名に実施したこの調査では、半数以上が契約前に支払総額を詳細に計算しないまま契約を結んでいることが明らかになりました。

1. 支払総額の計算をしない理由

今回の調査において、カーリース契約に際し支払総額を計算しなかった理由のトップは「計算が面倒だったから」（62.5%）です。他にも、営業担当者が月々の支払額を強調したために詳細を確認しなかったという声も多く、営業戦略の影響が浮き彫りになりました。このように、顧客が月々の負担額に注目しがちですが、リース契約は総額に大きな影響を与える要素が多岐にわたります。

2. 意外な実態：総額と実感

調査では、契約後に「想定よりも高い」と感じている人が約8割に達しています。この背景には、契約期間の長さや追加オプション、メンテナンス費用が含まれており、契約時の「月々の支払額」という短期的な視点だけでは把握しきれないリスクが潜んでいます。特に、長期契約を結ぶと、ボーナス加算や諸費用が累積し、総額が想定以上になることが多いのです。

3. 消費者の意識の変化

今後、カーリース契約を考える際に重要視されるポイントは「料金体系の透明性」や「支払総額の安さ」となっており、それぞれ28.0%と26.1%の人が重視する意向を示しました。月額表記だけでなく、支払総額を同等に表示することへのニーズも高まっています（41.4%）。これは、消費者がより賢い選択を求める傾向を反映しています。

4. 理想的な料金表示方法

調査結果を見ると、顧客が求める理想的な料金表示方法の中で「月々の支払額を大きく表示」が50.5%と最も多く、続いて「支払総額を月額と同じ大きさで併記」が41.4%という結果が出ています。これにより、消費者が契約の際に見落としがちなコストを意識하여判断できる環境が求められています。

5. まとめ

今回の調査を通じて、カーリース契約における支払総額とその内訳に対する消費者の意識が浮き彫りになりました。特に、月額支払を強調するあまり、長期的負担を見落としてしまうリスクが顕在化しています。今後、カーリース業界は顧客に対して透明な料金体系を提供し、信頼を回復するために取り組む必要があります。

個々のニーズに応じた適切なサービスを展開することで、安心してカーライフを楽しむためのサポートが不可欠です。消費者は賢い選択をするためにも、事前に情報を精査し、自らのライフスタイルに合った契約を選びましょう。

本調査の詳細はこちらからご覧いただけます。