アスリートのパフォーマンス向上のための口腔ケア実証実験開始

アスリートのパフォーマンスと口腔ケアの関係

近年、アスリートのパフォーマンス向上が注目されていますが、その要素は体調管理に深く関わっています。特に口腔ケアは、競技力を支える重要なポイントとして注目を集めています。岡山県にある医療用品メーカー、ダイヤ工業株式会社のグループ企業であるメディカルクラフトンは、岡山理科大学のサッカー部と協力して、アスリートにおける口腔ケアの重要性をテーマとした実証実験に取り組み始めました。この実験の目的は、選手たちの競技パフォーマンスを向上させ、体調不良の課題を解決することにあります。

なぜ口腔ケアが重要なのか

岡山理科大学サッカー部の選手たちは「体調不良者が多く、練習や試合に選手が集まらない」という課題を抱えています。この問題は、選手のコンディションに深く関わっており、競技におけるパフォーマンス向上にとって重大な影響を及ぼしています。アスリート特有の環境や習慣が、様々な口腔の健康問題に繋がっている可能性があります。具体的には、以下のような要因が考えられます。

- 唾液の減少やドライマウス傾向
-酸性飲料の多用（スポーツドリンクなど）
- エネルギー補給のための頻繁な間食
- 疲労による不十分な歯磨き
- 歯ぎしりや食いしばり

これらの要因は、口腔環境に悪影響を及ぼし、歯周病や歯肉炎を引き起こすリスクを高めることが考えられます。体調不良は競技生活における大きな悩みの一つであり、口腔ケアがその解決策の一部になると期待されています。

実証実験の実施概要

今回の実証実験では、岡山理科大学サッカー部の選手10名が協力し、メディカルクラフトンと広島大学が共同開発した「オーラルプリベント＆ケア」を約3か月間使用します。この製品は、口に含んでブクブクうがいをした後にブラッシングすることで、虫歯や歯周病菌を効果的に殺菌し、口臭を抑えることが期待されています。

使用期間中は、岡山理科大学サッカー部に導入された専用アプリを使って、選手の試合中のスプリント比率や乳酸値などの定量的データを記録し、口腔ケアを行う前後での違いを比較します。最終的には、口腔ケアの継続が選手の体調維持や競技パフォーマンスに与える影響を評価することを目指しています。

- 実施期間: 2025年6月1日〜8月31日
- 目標: 期間中は毎日最低2回の使用、その中でも特に就寝前のケアを大切にする
- 対象者: 岡山理科大学サッカー部に在籍する10名の選手

今後の展望と口腔ケアの重要性

メディカルクラフトンは、この実証実験を通じて、アスリートにとっての口腔ケアの重要性を再確認し、選手たちにとっての体調維持における必要不可欠な要素として位置づけることを目指しています。「口腔ケアがなければ、アスリートの真の力は引き出せない」という意識の厚みをもたらすため、積極的にサポートしていくとしています。

オーラルプリベント＆ケアとは

「オーラルプリベント＆ケア」は、とろみのある液体ハミガキで、有効成分として塩化セチルピリジニウム（CPC）およびイソプロピルメチルフェノール（IPMP）を含むことで、口臭や歯周病、むし歯のトラブルをケアします。この製品が選手たちの日常的な口腔ケアにどう影響を与えるのか、今後が楽しみです。

詳細については、こちらからご覧いただけます。

この取り組みは、アスリートのパフォーマンス向上に向けた新たな挑戦の一環です。今後の実験結果がどのように導かれるのか、期待が高まります。メディカルクラフトンは、アスリートが最高のパフォーマンスで競技生活を楽しむために、口腔ケアの専門家として尽力していくことを誓います。