川崎市とセブン‐イレブンが連携
川崎市は、地域の安全を守るために、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンと新たに基本協定を締結しました。この協定の目的は、市内のコンビニエンスストアに自動体外式除細動器(AED)を設置し、夜間や休日にも利用可能な救命拠点を増やすことです。これにより、市民がより身近な場所でAEDを利用できるようになります。
AED設置の背景
現在、川崎市内では庁舎や学校、福祉施設、スポーツ関連施設など、多くの公共施設にAEDが設置されています。しかし、これらの施設は閉庁時には利用できないため、夜間や休日に急な心停止が発生した場合には救命措置が行えないという厳しい現状がありました。そこで、市民の日常生活に密接に関係するコンビニエンスストアでのAED貸出しが必要とされるようになったのです。
協定の詳細
新たに締結された協定に基づいて、川崎市内のセブン‐イレブン208店舗にAEDが設置されることになります。具体的な設置は、2027年10月から開始される予定で、これにより市内全体で913台のAEDが設置されることになります。また、川崎市の公式ホームページやガイドマップで設置店舗が公開されていく予定です。
可視化の工夫
設置されるAEDには、かわさきスポーツパートナーのプロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」のマスコットキャラクター「ロウル」がデザインされたステッカーが貼られます。このデザインによって親しみやすさが増し、急を要する場面でもAEDの場所が一目でわかるよう工夫されています。
地域全体での取り組み
AEDの取り扱いは店内の従業員が行いますが、利用者への操作方法の説明や現場への同行は行われないため、あくまで貸出しが中心となります。こうした取り組みを通じて、川崎市全体の救命体制が強化され、市民の安全がさらに確保されることが期待されます。
まとめ
この協定は、神奈川県内の政令指定都市としては初となる試みです。川崎市とセブン‐イレブン・ジャパンの協力により、地域の安全づくりが進むことは、住民にとっても安心材料となります。これからも、市民が安心して暮らせる街づくりを促進していってほしいものです。