新国立劇場待望の特別公演『ガールズ&ボーイズ』
2026年4月、新国立劇場の小劇場にて、デニス・ケリー作の一人芝居『ガールズ&ボーイズ』が日本初演されることが決定しました。この作品は、ロンドンのロイヤルコートシアターでキャリー・マリガンが主演した際も、非常に高い評価を受け、ブロードウェイでも上演されました。その内容は、ある女性の人生を通して、愛、結婚、仕事、そして出会いと喪失といったテーマを深く掘り下げるものです。人生の予期せぬ崩壊を描くことで、現代社会に潜む様々な歪みを浮き彫りにします。
真飛聖の挑戦
主演は、舞台や映画などで幅広く活躍する真飛聖さんです。真飛さんは、「一人で舞台を演じると聞いたとき、一瞬フリーズしましたが、物語を読み進めるうちに引き込まれてしまいました」と語ります。彼女は主人公の心の機微に強く共感し、「もうやらない理由が見つからない」とこの挑戦を受け入れる決意をしました。新国立劇場での舞台は彼女にとって新たな章であり、演出家・稲葉賀恵とのコラボレーションも非常に楽しみにしています。
一人芝居の魅力
本作が持つ魅力は、そのシンプルさにあります。一人芝居という特性から、俳優の身体性と語りの力が試されます。稲葉賀恵演出による繊細な心理描写と大胆な空間設計が、観客を深く引き込むことでしょう。観客の皆さんには、登場人物の息遣いや表情、そしてその空気感を共有しながら、彼女が語る物語に耳を傾け、彼女自身の半生を追体験していただきたいと思います。
オーディション情報
さらに、今回は異なる年齢層により多面的な視点を加えるために、ダブルキャストでの上演が予定されています。もう一人の出演者は、2025年9月16日から始まる公募オーディションを通じて決定されるとのことです。オーディションには、31歳以上40歳までの舞台経験者が対象となり、詳細は公式ウェブサイトをチェックすることができます。
公演概要
公演は2026年4月に予定されており、小劇場で行われます。芸術監督は小川絵梨子が務め、作品の翻訳は小田島創志が担当します。チケットの一般販売は2026年2月11日から開始され、詳細は新国立劇場の公式サイトから確認できます。観客が主人公の言葉の中に、自らの人生を重ねることで、感情の深い理解を得ることができる作品として、多くの人に親しまれるはずです。
この機会に、真飛聖がどのような形でその役を演じ切り、観客にどんなメッセージを届けるのか、ぜひ注目していきましょう。