ダイハツが介護業界を変える『らくぴた送迎』リニューアル
ダイハツ工業株式会社が、通所介護施設むけに提供する運行管理システム『らくぴた送迎』のリニューアルを発表しました。このシステムは、介護現場の効率化と労働生産性の向上を目指すものであり、2018年の発売以来、全国の通所介護施設での利用が進んでいます。新たに2025年10月1日にリニューアルされた『らくぴた送迎』は、介護サービスの複雑化する送迎業務を支えるため、独自に開発したアルゴリズムを搭載しました。
送迎業務の効率化を図るアルゴリズム
新しいアルゴリズムは、送迎車両の発着時間や利用者の車いす、歩行器の有無といった複数の条件を考慮しながら、最適な送迎計画を生成します。特に、複数施設間での共同送迎や、利用者を自宅まで送った後、そのまま次のお迎えに行く“通し送迎”の形式にも対応可能です。これにより、従来の複雑な送迎業務を効率化し、施設の職員やドライバー、利用者の負担を大きく軽減することが期待されます。
ユーザーインターフェースを一新
また、ユーザーインターフェース(UI)の改善も行われ、送迎業務の管理が更に容易になります。新しいUIは見やすさや操作性を重視して設計されており、スタッフにとって使いやすいシステムとなることが目指されています。新システムを導入することで、複雑なスケジュール管理が求められる現場においても、円滑な運営を実現するでしょう。
スマートフォンアプリの導入
さらに、送迎計画の確認や実績の記録が可能なスマートフォン連携機能も実装されています。これにより、従来のレンタルスマートフォンの他に、ユーザーが自分のスマートフォンを利用して操作できるアプリが提供されます。これにより、より多くのお客様のニーズに応じたサービス提供が実現できるのです。
福祉機器展での発表
今後、2025年10月8日から10日まで東京ビッグサイトで開催される「第52回 国際福祉機器展H.C.R.2025」では、リニューアルされた『らくぴた送迎』や新たに提供される『ゴイッショ』の情報が展示される予定です。この展示会では、ダイハツの取り組みが広く紹介され、介護現場が重要視する課題に対する解決策が示されるでしょう。
ダイハツは今後も、地域活性化に寄与するサービスを通じて、利用者の生活を豊かにする「モビリティ社会」の実現を目指して、さらなる取り組みを進めていく方針です。新しい『らくぴた送迎』の導入により、介護業界の革新が期待されます。