富士スピードウェイと静岡県が結ぶ新たなパートナーシップ
静岡県がモータースポーツ振興と地域活性化を狙い、富士スピードウェイと「地域連携パートナーシップ」を結びました。これは、株式会社日本レースプロモーション(JRP)が運営する国内最高峰のフォーミュラカーレース、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SUPER FORMULA)を通じて進められる取り組みの一環です。
この地域連携パートナーシップは、富士スピードウェイに2024年から実施されるSUPER FORMULAのもとに、さらに鈴鹿市や日田市など、他の自治体との連携を拡大することを目的としています。これにより、はっきりとしたモータースポーツツーリズムの推進が期待されます。
パートナーシップの背景
JRPは、2024年からSUPER FORMULAを開催する5つのサーキットを対象とし、地域とのパートナーシップを積極的に進めています。既に奈良県や宮城県など全国の自治体と連携を深め、このたび静岡県とも同様の取り組みを開始しました。
静岡県では、富士スピードウェイがある小山町、御殿場市、裾野市ともすでにパートナーシップを結んでおり、この協力によってこの地域全体を賑やかにし、観光促進につなげることを目指しています。
PR活動の幅広い展開
既に静岡県との締結により、JRPはメディアやイベントを通じて静岡県の魅力を広く紹介することが可能になり、県内の観光情報を発信します。また、SUPER FORMULAの映像やプロモーション素材が無償で提供されるため、県は様々な施策を行えるようになっています。
例えば、富士スピードウェイで開催される大会にあわせて、静岡県のPRブースを設け、訪れる人々に県の魅力的な観光情報を提供する機会を設けます。これにより、昨年の大会では約5万人の来場者があったことから、さらなる集客効果が期待されます。
GPSチェックポイントを活用したツーリズム
大会期間中には、静岡県の観光地を巡る「GPSチェックポイント」が設置され、このポイントを回ることで観光地の情報を得ながら、お得な特典を得ることができるキャンペーンも実施されます。
この仕組みはSUPER FORMULAの公式アプリ「SFgo」を利用して行われ、参加者はチェックインをすることで特典を獲得できるという形です。特に、静岡県内に設定されるチェックインポイントを巡る楽しみが、小山町や御殿場市の周辺に設けられることから、訪れる人々にとっては貴重な体験となるでしょう。
地域との共闘を図る
JRPは今後もSUPER FORMULAの全国開催にあわせて地域と連携を強化し、モータースポーツツーリズムを通じた地域活性化を進めていく考えです。競技を通じて地域の魅力を広め、その愛さと共に発展をめざします。この新たな試みがどのような成果を生むのか、引き続き注目が集まります。