ジーライオングループが進める残業ゼロプロジェクト
日本全国に広がるジーライオングループは、29の業種と150社からなる巨大な複合企業体です。そこで働く約5,000人の社員が、共通して直面する課題が“残業”です。この度、同グループは「残業ゼロプロジェクト」を2024年7月から本格的にスタートさせました。このプロジェクトは、単に労働時間の短縮を目指すのではなく、短時間でも高い生産性を発揮できる働き方の実現を目指しています。
変わりゆく企業文化
多様な業種を抱えるジーライオングループにおいて、残業を減らすためには一律のルールを適用するだけではなく、各社それぞれの業務内容と体制を踏まえたアプローチが必要です。残業の見直しが進まない要因の一つは、業務効率化に向けた取り組みの方向性が様々であることです。グループ内の各社は、自身の特色に基づいて、現場の意見を取り入れた施策を検討しています。
プロジェクトの進め方
「残業ゼロプロジェクト」では、現場の視点が重要視され、トップダウンとボトムアップの双方から文化を変える試みが行われています。具体的には、次のような施策が展開されています。
1.
視察見学:残業がゼロの企業を訪問し、現場での工夫を学ぶことで、実際に機能する方法を見つけ出します。
2.
現場理解者との連携:業務に精通したメンバーをプロジェクトに組み込むことで、意義の浸透や改善策の実行をサポートします。
3.
社員アンケート:全社員の声をで集約し、そのフィードバックをプロジェクトに反映させる仕組みを構築しています。
これにより、現場からのアイデアを元に新たな施策へとつながり、社員の意識改革が進んでいる様子が見受けられます。
変化の兆しと具体的施策
実際にプロジェクトが始動してからは、明らかな変化が現れています。例としては、ノー残業デーの導入や、日報を紙からシステム管理に移行し、作業時間を大幅に削減したことが挙げられます。残業申請制を導入した結果、無駄な残業が減少するなど、各社での取り組みが効果を上げつつあります。「まだまだですが、変わり始めた」と語るプロジェクトのリーダーの言葉が、変化の実感を物語っています。
働き方改革と自己成長の好循環
ジーライオングループが目指すのは、単なる残業削減ではありません。日報を活用してPDCAサイクルの促進を図りつつ、残業ゼロプロジェクトと相乗効果を生み出すことで、社員が成長しやすい環境を整えていくことです。そうすることによって成果が向上し、信頼を得ることで昇給・昇格に繋がるという好循環が生まれるよう努めています。
WIN-WIN-WINの理念
ジーライオングループは、お客様・取引先・社員の三者の幸せを追求する「WIN-WIN-WIN」の理念を大切にしています。まずは、社員の幸せと成長を支えることが第一とされ、その先には企業の発展が待っています。この挑戦はまだ始まったばかりですが、改善に向けた歩みは着実に進んでいます。
兵庫県神戸市を拠点に、進化し続けるジーライオングループ。その活動は今後も多岐にわたり、更なる発展を目指しています。未来の働き方を先取りした取り組みを通じて、より良い社会へと貢献する姿勢を貫いていくでしょう。