新たに就任した田頭真理子氏が語るCCOの役割と未来のコミュニティ

田頭真理子氏、CCOに就任

この度、一般社団法人El Sistema Connectが新たに設置したCCO（Chief Community Officer）職に、写真家の田頭真理子氏が就任しました。田頭氏は、これまで『ホワイトハンドコーラスNIPPON』の活動を通じて、困難を抱える子どもや大人の成長を支援してきた人物。彼女の眼差しは、ただ美しい写真を撮ることではなく、人々の心に寄り添うことにあります。

CCOの新たな役割とは？

CCOの役割は、メンバーや保護者、スタッフ、支援者など、団体に関わる様々な人々の活動に焦点を当て、彼らがどのように団体に関与しているかを確認することです。田頭氏は、「団体はひとりひとりの関わりによって成り立っている」という信念のもと、外部へその魅力を発信していくことを目指しています。

田頭氏は、これまでに様々な取り組みをしてきました。例としては、子どもたちと共に団体のビジョンを再確認する場を設けたり、保護者による部活動を立ち上げたり、参加者のアイデアを形にするための検討を行ったりしています。また、定期的な資金提供を行ってくれるマンスリーサポーターの想いをヒアリングすることによって、より密なコミュニケーションを図っています。

コミュニティの未来を見据えて

今後田頭氏が目指すのは、即効性のある成果を追い求めるのではなく、組織内のコミュニケーションを重視し、全ての参加者が意見を発施しやすい環境を作ることです。彼女は「CCOとしての活動を通じて、新たな発見があった」と語るように、個々の持つ価値観や想いに光を当て、活力あるコミュニティを作り上げることを目指しています。

田頭真理子氏の就任コメント

田頭氏は、就任に際して「私の原風景には、商店街の景色があります。母に自転車での買い物に連れて行ってもらった思い出は、今でも色鮮やかな記憶として残っています。いつかホワイトハンドコーラスNIPPONも、皆が気軽に歌を楽しめる場所になりたい」と述べました。

実際のコミュニティ形成の取り組み

ホワイトハンドコーラスNIPPONは、幅広いバックグラウンドを持つメンバーが参加するインクルーシブな合唱団です。ここでは、障がいの有無に関わらず、すべての子どもが自由に音楽を学ぶことができる環境が用意されています。2023年には『キッズデザイン賞』を受賞し、2024年には国際的なバリアフリー賞を受賞する予定です。これらの成功は、田頭氏のビジョンに基づく団体の活動が実を結んでいる証でもあります。

これからのビジョン

田頭氏が目指すのは、誰もが安らぎを感じ、共に歌える空間。それは、単に音楽を楽しむだけでなく、さまざまな人々が交わることで、多様な価値観や意見を尊重し合うコミュニティの形成に繋がるでしょう。彼女の情熱と行動力は、今後の活動に大きな影響を与えることでしょう。

今後も田頭真理子氏の活躍から目が離せません。どのようにコミュニティが形成されていくのか、その行く先を見守りたいと思います。