公道を駆けるレーシングカーの魅力を体感する『Dallara Stradale Day』の開催レポート

第一回 Dallara Stradale Day 開催レポート

2025年10月18日、神奈川県三浦市のRIKKA Guest Houseにて、特別なイベント『Dallara Stradale Day』が開催されました。このイベントは、Dallara StradaleおよびDallara EXPのオーナー向けに設計されたもので、ダラーラ社の創業者であるジャンパオロ・ダラーラ氏のビデオメッセージや自動車事業部門責任者マッシミリアーノ・ガッティ氏の来日など、多くの魅力的なコンテンツが盛り込まれました。

ダラーラ哲学の核心

この日の冒頭、アトランティックカーズ社の代表取締役社長、野澤隆之氏が登壇し、ダラーラが追求する開発哲学を紹介しました。彼は「ダラーラが目指すのは、“死なない車”です」と述べ、F1やインディカーでの安全性を基にした設計、さらに超軽量というコンセプトとの融合が、ダラーラ・ストラダーレの特長であると強調しました。ダラーラ社の理念は、単に高性能車を作ることだけではなく、文化を創り出すことでもあります。

ジャンパオロ・ダラーラ氏のメッセージ

次に、ジャンパオロ・ダラーラ氏からのビデオメッセージが放映されました。ダラーラ氏は、日本のオーナーが彼らのビジョンを理解し、受け入れてくれたことに感謝し、「ミウラとダラーラ・ストラダーレには強い繋がりがある」と語り、日本とイタリアの文化の架け橋となるようなイベントの重要性を再確認しました。

三浦市を舞台にした車文化創造

野澤氏は、開催されたRIKKA Guest House周辺で進められている地域創生プロジェクトについても言及しました。それにより、車好きが集うカフェやイベントスペースを整備し、新たな車文化の創造を目指しています。特に三浦の美しい海を見ながら愛車を楽しむ機会を提供し、地域活性化を図る方針が明示されました。

ダラーラ・ストラダーレオーナーズクラブ・ジャパン発足

このイベントの日をもって『ダラーラ・ストラダーレオーナーズクラブ・ジャパン（DOCJ）』が正式に発足しました。DOCJは、オーナー同士の交流を進め、イタリア本社のイベントへ参画する機会を提供する役割を担います。名誉顧問には、ダラーラ社の創業者やCEO、日本に来たマッシミリアーノ氏が就任し、密な連携体制が整えられることになります。

参加者たちの心に残る交流

イベント当日は、オーナーたちがガッティ氏とともに自車の調整やダラーラの哲学について意見を交わしました。高台からの美しい海の景色を背景にしたランチタイムは、参加者たちにとって特別な時間であり、その後、安田造船所での「Miura Rendezvous」へと移動しました。多彩なコンテンツが楽しめる中で、夕方には花火が夜空を彩り、参加者の心に残る一日となりました。

この『Dallara Stradale Day』は、ダラーラの哲学を理解し共有する素晴らしい機会となり、参加者たちは新たな自動車文化の息吹を感じることができたのです。日本とイタリア、そして車を愛する人々が作り出す世界観は、今後ますます広がりを見せることでしょう。