札幌市が導入する地域活性化プロジェクト『マチスポ』
昨今のテクノロジーの進化に伴い、地域コミュニティの発展に挑む新たなプロジェクトが始まります。その名も『マチスポ』。これは、札幌市、北海道野球協議会、NTT東日本、NTTSportictという4者が連携し、2025年までにスポーツDX(デジタルトランスフォーメーション)を利用して地域の野球振興とコミュニティ活性化を図るものです。
スポーツDXを活用したまちづくり
『マチスポ』は、特に野球の普及と地域コミュニティの強化を目指しています。具体的には、札幌のモエレ沼公園野球場にて、野球専用のAIカメラを使った試験導入を行い、無人で試合を撮影し、ライブ中継を配信する計画です。これにより、より多くの人々に野球を楽しんでもらうと同時に、地域内での交流を促進します。
協定の目的と意義
この連携協定は、地域の様々な課題に対応するために、4者がそれぞれの強みを生かし合うものです。協力することで、AI技術を用いた新たな野球ファンの開発や選手育成に繋がり、ひいては地域の活性化を図ることを目的としています。札幌市がいち早くこの取り組みに参加することで、地域の他の自治体にも好影響を与えることが期待されています。
実証実験の内容
具体的な実証実験は、モエレ沼公園野球場で行われ、野球専用のAIカメラ「STADIUM TUBE DoublePlay」が試験的に導入されます。このAIカメラは、試合を自動撮影し、ライブ中継する機能を持ち、視聴者はリモートでの観戦が可能になります。無人で運営できるこのシステムにより、地域のアマチュアチームや少年野球から社会人まで、幅広い世代の試合を網羅することができます。
市民参加と広報活動
プロジェクトは市民参加型であり、認知度や期待に関するアンケートを実施し、住民からの意見を基にさらなるサービス向上を目指しています。広報活動も重視しており、実証事業の成果や『マチスポ』の利便性を地域住民に広く伝えることで、スポーツ参加の促進に繋げたい考えです。
協賛企業の募集
『マチスポ』の本格的な導入に向け、地域スポーツの発展や市民サービスの向上に興味を持つ企業との連携も進めます。協賛企業を募集し、地域に根ざした活動を支える仕組みを整えていく予定です。
各者の役割
この協定のもと、各組織は以下のような役割を担います。
- - 札幌市: AIカメラ設置場所の提供と動画配信の促進支援。
- - 北海道野球協議会: 実証事業の運営主体。
- - NTT東日本: 現地サポートと通信回線の導入・保守。
- - NTTSportict: システム全体の運営サポート。
未来への期待
『マチスポ』は、地域住民が生き生きと活動し、交流できる場を築くことを目指しています。スポーツを通じたコミュニティの繋がりが、地域の活性化に繋がることを期待しています。今後の展開に目が離せません。地方創生に向けた取り組みとして、他地域での導入も視野に入れ、全国的な広がりを持たせることが期待されます。公式サイトも立ち上がり、今後の詳細についても随時発信していく予定です。