横浜みなとみらいホールでの新たな邦楽の旅
横浜みなとみらいホールにおいて、音楽ファン待望のイベントが開催されます。本公演は、同時代音楽と日本の伝統音楽を融合させた「Just Composed in Yokohama ―現代作曲家シリーズ―」の一環として行われます。このシリーズは、1999年度から続くもので、全47回もの公演経験があり、常に新しい才能の発掘と邦楽の可能性を追求しています。
新たなテーマは「音の精神」
2026年度版のテーマには、日本の伝統的な「音の精神」が掲げられています。この独自の視点から、新しい音楽のかたちを模索し、現代の作曲家による作品をフィーチャーします。特に注目したいのは、邦楽アンサンブル「J-TRAD Ensemble MAHOROBA」が本條秀慈郎を中心に公開する新作の初演であり、期待が高まるところです。
本條秀慈郎の登場
今回、初めて本シリーズに参加することになった本條秀慈郎は、多種多様な音楽ジャンルに力を入れ、三味線の可能性を広げる活動を続けています。彼が選んだ演目は、日本の作曲家による多面的で緻密な作品で、三味線を中心にした様々な編成で演奏されます。音楽を通じて表現される「揺らぎ」「風」「螺旋」など、日本独特の精神性にぜひご注目ください。
新作と再演の魅力
本公演では、ドイツで活動する作曲家・岸野末利加の新作が初めて披露されるほか、1994年度に書かれた藤家渓子の作品《風神》が、秀慈郎によって新たなアレンジで再演されます。音楽の再解釈によって、これまでにない響きを体験することができるでしょう。
公演の詳細
この特別な公演は、2026年3月14日、横浜みなとみらいホールの小ホールで開催されます。時間は午後3時開演(2時30分開場)です。
出演者:
- - J-TRAD Ensemble MAHOROBA(本條秀慈郎、川村葵山、木村麻耶、堅田喜三郎)
曲目:
- - 酒井健治: Wavering (改訂版初演)
- - 藤家渓子: 風神(新アレンジ)
- - 北爪道夫: 螺旋
- - 岸野末利加: 新作(初演)
前売りチケットは全席指定で3,000円、割引料金も用意されています。チケットは、横浜みなとみらいホールチケットセンターで購入できます。
(注意: 窓口は休館日があるため、事前確認をお勧めします。)
レクチャーイベントの開催
また、これに先立ち、現代音楽の専門家である白石美雪氏によるレクチャーイベントも行われます。このレクチャーでは、出演者たちが公演内容や楽曲について詳しく解説し、参加者がより深く音楽を楽しむための知識を提供します。要事前申し込みの無料イベントですので、ぜひ参加をご検討ください。
このような貴重な機会に、横浜みなとみらいホールで日本の音楽の新境地を体験してみてはいかがでしょうか。新たな音の発見が、心に響くことでしょう。