ヒュンメルが10年のピースユニフォームをコラージュしたチャリティーユニフォームを予約販売開始！

デンマークのスポーツブランド「hummel（ヒュンメル）」が、今年の初めにユニークなチャリティーユニフォームの予約販売を開始しました。このユニフォームは、2015年から2024年までのピースユニフォームを基にしたもので、サッカーを通じて平和に対するメッセージを広めることを目的としています。

ヒュンメルは、被爆70年に当たる2015年に、長崎のクラブチーム、V・ファーレン長崎と共同で、平和を祈念したユニフォームを発表しました。それ以来、彼らは毎年、平和のメッセージを感じることができるピースユニフォームを展開してきました。これらのユニフォームは、単なるスポーツウェアではなく、未来の世代に向けた大切なメッセージを伝えるための重要なアイテムとなっています。

ピースマッチは、広島県および長崎県のU-15世代が参加するイベントで、毎年夏に行われています。2020年の開催は新型コロナウイルスの影響で中止となりましたが、ヒュンメルはこの機会を通じて、若い選手たちに平和への意識を高めるための学びの場を提供しています。ピースユニフォームの売上の一部は、広島県サッカー協会に寄付され、今後も続く平和学習に生かされる予定です。

今回発売される新作のピースユニフォームは、これまでの10年間で発表されたピースユニフォームと、特に2016年に発表したピーススニーカーのデザインを融合（いわゆるマッシュアップ）させたものです。全12種類のデザインが肌合わせられ、左肩から右わきにかけてのたすき掛けのスタイルが特徴となっています。このデザインは、平和のメッセージがつながっているという意義を込めたものです。

長崎被災者協議会の柿田富美枝さんは、「ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の活動は、核兵器をなくそうとする市民を励ます力になっています」と語り、ピースユニフォームに関する取り組みが今後も続くことを強調しました。谷口稜曄さんの語りかけも再確認され、その思いは新しい世代へと引き継がれていくことが期待されています。

ヒュンメルのブランドビジョンは「Change the World Through Sport.（スポーツを通じて世界を変える）」です。この理念のもと、彼らは「hummel creates the future.」を掲げ、新しい挑戦を続けていきます。

今回のユニフォームの価格は9,900円（税込）で、サイズはユニセックスのSからXO2までが用意されています。販売はヒュンメルの公式オンラインストアにて、1月21日から2月11日まで予約を受け付けています。商品は4月上旬に発送され、販売の収益の一部は広島県サッカー協会に寄付される予定です。ヒュンメルは再度、スポーツを通じて伝えたいメッセージを形にしました。

ヒュンメルは1923年に誕生し、世界初のスタッド付きスパイクを開発した歴史を持ちます。ブランドは今日まで、常に新しい挑戦を続け、独自のストーリーを展開しています。このユニフォームも、その一環として重要な役割を果たすことでしょう。平和のためのスポーツの力を感じるこの機会を、ぜひ皆さんも体感してください。