ジェイテクトが進める地産地消のグリーン水素プロジェクトの認定を受けて

地産地消のグリーン水素プロジェクトがついに実現

愛知県岡崎市にあるジェイテクト花園工場が、「グリーン水素地産地消プロジェクト」として、中部圏の低炭素水素認証制度に認定されたことが発表されました。これは、同社が掲げる「環境チャレンジ2050」の一環として進めている取り組みで、CO2排出量削減に向けた素晴らしい成果の一つです。

環境に向けたジェイテクトの姿勢

ジェイテクトグループは「All for One Earth」というスローガンのもと、次世代に残すべきかけがえのない地球のために、様々なエコ活動に積極的に取り組んでいます。特に、2035年までに自社の生産活動に関連するScope 1およびScope 2においてカーボンニュートラルを達成することを目指すなど、具体的な目標を掲げています。さらに、サーキュラーエコノミーにも注力し、資源の最大限の活用と無駄の排除を実現しています。

グリーン水素地産地消プロジェクトの詳細

花園工場では新たに、「CNプラント」と呼ばれる水素の生成・供給システムが稼働を開始しました。このプラントは太陽光発電と非化石証書付き電力を利用して水電解を行い、グリーン水素を生成します。また、工場内に水素を供給する配管設備が整えられ、水素の生成から供給までのプロセスが一貫して行える体制が構築されました。

具体的には、CO2排出を伴うアルミダイカスト工程において、グリーン水素を燃料として使用する「水素バーナー式アルミ溶解保持炉」の導入が計画されています。このプロジェクトは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の助成を受けており、地域の産業界に大きな影響を与えることでしょう。

認定内容と今後の展望

このプロジェクトに関する認定証が12月17日に交付され、今後は花園工場でのモデルを基に、他の工場への展開が計画されています。認定されるためには、低炭素水素の製造量や再生可能エネルギーの使用量が審査され、ジェイテクトはこれに堂々と合格。今後もこの成功を踏まえて、さらなるCO2排出削減に向けた取り組みを強化していくことでしょう。

ジェイテクトグループは2030年環境行動計画に基づき、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブの目標を達成するため、全社一丸となって努力しています。このプロジェクトはその第一歩として、未来の持続可能な社会を築くための重要な一環と言えるでしょう。