株式会社ムサシが新たなスポーツビジネスを展開
株式会社ムサシが、関西サッカーリーグに所属するチェント・クオーレ・ハリマ(CCCH)の運営権をハリマユナイテッド株式会社から取得しました。この買収を通じて、ムサシは地域密着型のスポーツビジネスに本格参入することになり、社会変革を目指す様々な活動を展開していく計画です。
買収の背景と意図
ムサシの代表である岡本篤氏は、企業としての営利活動だけでなく、ジャーナリストとしての視点を生かし、地域社会に貢献する事業を行っています。これまでの活動として、毎週末に開催しているムサシオープンデパート(MOD)の朝市や、地域イベント「SAVE KAKOGAWA FES」、エコ活動とアートを組み合わせた「ラビッシュ・ラビット・プロジェクト」などを通じて、地域の活性化に寄与してきました。
今回のCCCH買収により、さらにメジャースポーツの領域でスポーツビジネスを強化し、地域への貢献を一層進めることが期待されています。3つの重点活動が掲げられています。
1)チーム戦力の強化
CCCHは地域リーグ、いわばJ5に属し、ムサシとの協業を開始した2022年以降、主戦場の日岡山公園スタジアムで無敗の成績を誇っています。これによりリーグのトップランカーとしての地位を確立しました。目指すは日本フットボールリーグ(JFL)への昇格。その後、J1を目指すべく、チームの強化に注力していくこととなります。
2)社会変革の推進
CCCHは「人をつなぐ、地域をつなぐ、企業をつなぐ、世界をつなぐ」というミッションを掲げており、その実現に向けての活動を強化していく方針です。加古川市の市長が目指すウェルビーイングの理念のもと、スポーツが地域社会に与える影響は大きく、個々人の心身の健康を支える役割を果たします。
3)パートナーシップの拡大
ムサシのマーケティング力を生かしてチームへの協力者を増やすことで、CCCHの競争力を高めます。加古川を始めとする地域からスポンサーやボランティアを募り、彼らを様々な活動へとつなげていくことが計画されています。
重点行動目標
ムサシは今後の活動において、以下の項目に沿った目標を設定しています。
- - 選手パフォーマンスをデジタル化し、チームの競技力を強化
- - 金銭的・物理的インセンティブを通じて選手支援の強化
- - スポンサー企業数と金額の拡大を実現
- - MOD朝市との連動によるホーム試合のエンタメ性向上
- - スポンサーへの接待スペースの提供
- - 播磨地域との公民連携を強化
- - スタジアム建設の可能性を探る
- - 新体制の記者会見を開催
- - スポーツによる地域活性化シンポジウムの開催予定
チームの想いと未来
大塚靖治チーム代表も、チェント・クオーレ・ハリマの今後の展望について語っています。「この街にJクラブを、プロスポーツチームを」作りたいという思いは変わりません。過去の栄光を胸に秘めたCCCHは、現在も進化を続けています。
岡本篤社長も、地域に密着した取り組みがさらなる市民の求心力を生むとの確信を示しており、地域資源を最大限に活用し豊かな街づくりに寄与することを宣言しています。
チームの名称の由来
イタリア語で「100」を意味する「チェント(Cento)」と「心」を表す「クオーレ(Cuore)」を組み合わせた名称には、「たくさんの人の心が集い、地域を代表するクラブになる」という願いが込められています。
チームの歴史と成果
CCCHは1976年に兵庫教員サッカー部として設立以降、多くの歴史を刻んできました。関西1部リーグでは6回の優勝を果たし、天皇杯でも兵庫県代表として13回の出場を経験しています。
地域と共に成長し続けるチェント・クオーレ・ハリマ。これからも皆様の応援をよろしくお願いいたします。