日本最古の絵の具店
2025-05-19 08:40:27

冨永愛が訪れた日本最古の絵の具店「上羽絵惣」の魅力とは

日本最古の絵の具店「上羽絵惣」の魅力をさぐる



毎週水曜日の夜10時放送でお届けしている「冨永愛の伝統to未来~ニッポンの伝統文化を未来へ紡ぐ~」では、モデル兼女優の冨永愛が日本最古の絵の具店、「上羽絵惣」を訪れました。京都で創業から270年以上にわたり、伝統の技法を守り続けるこの店舗の歴史や絵の具の秘密について探っていきます。

上羽絵惣の歴史



「上羽絵惣」は江戸時代後期に創業され、著名な絵師たちが活躍した時代に育まれた店です。伊藤若沖や円山応挙といった巨匠たちに愛され、今でも1200色以上の伝統的な色合いを取り扱っています。冨永愛はその店内に足を踏み入れた瞬間、目に飛び込んできた色の美しさに感動します。「早速ですが、ラベルがかわいいですね」と彼女が声を上げるほど、店内には魅力的な絵の具がずらりと並んでいました。

箱に描かれた約100年前に考案されたトレードマーク「白狐」は、当時流行していたアール・ヌーヴォーからの影響を受けていると言われています。これにより、伝統と現代性が融合したデザインが生み出され、訪れる人々の目を楽しませています。

胡粉の秘密



上羽絵惣の看板商品である「胡粉」は、絵画の下塗りや他の顔料と混ぜて色を創り出すために不可欠な絵の具です。まさに日本画に欠かせない存在であることを、冨永愛は実感しました。「胡粉の作り方が驚きです」と彼女が目を輝かせながら聞きます。稲土舞夕子さんによると、この胡粉は「山のような貝殻を野ざらしにして、10年かけて風化させる」とのこと。その過程を知った冨永は、「すっごい時間かかりますよね?10年前の貝ってことですもんね」と驚きを隠せません。

現在では、牡蠣の貝殻の代わりに、北海道産の純度の高いホタテの貝殻が使用されています。貝殻は細かく砕かれ、いくつもの工程を経て美しい白色の胡粉が完成します。その姿は、ただの絵の具ではなく、日本の伝統工芸の一部として生き続けています。

色彩と職人技



新彩岩絵具の作成プロセスを見せてもらうと、赤の色合いだけでも多様なバリエーションがあることを知り、冨永はその困難さに感銘を受けます。色ごとに独特の名前が付けられており、「新橋」という青い絵の具は新橋芸者が好んだ色から名付けられたと言います。このように、歴史や文化をも反映した色の名前を探求するのも、訪問者には楽しみの一つです。

現在の課題と新たな挑戦



上羽絵惣は270年という長い歴史を誇るものの、日本画を描く人が少なくなり、職人の高齢化が進んでいるという現状があります。そこで、彼らは新たに「胡粉ネイル」を開発。胡粉の無臭性や除光液不要の特性から、子どもや妊婦、療養中の方からの支持を得ています。こうした取り組みを通じて、伝統の色を未来へとつなげる努力は続いています。

伝統文化を未来へ



冨永愛の「伝統to未来」シリーズでは、全国各地の伝統文化を取り上げ、後継者問題や現状を描きながら、未来への道筋を探っています。「上羽絵惣」を特集した放送は5月21日水曜の夜10時からBS日テレで放送され、公式SNSでも彼女のオフショットが公開される予定です。

伝統に根差し、未来を見据える上羽絵惣。彼らの作品を通じて、日本の美しい色彩世界がこれからも続いてほしいと願います。


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