全国高校生政策甲子園が若者の政治参加を促進する新しい取り組み

全国高校生政策甲子園が若者の政治参加を促進

公益社団法人日本青年会議所が主催する「全国高校生政策甲子園」が、全国の高校生を対象に初めて開催されます。この取り組みは、若者の政治に対する参画意識を高めることを目的としており、多くの高校生が自らの手で日本の社会問題に取り組む機会を提供します。

イベント概要

2023年7月28日（土）、国会議事堂の参議院にて演説会が行われる予定です。全国から集まった100組以上の高校生が、書類選考を通過した後、自己の考えた政策をプレゼンします。この演説会では、全国の皆さんが審査員となり、インターネットを通じた投票によって優秀賞を決定する国民投票形式を採用しています。若者が政治的な議論に参加し、自らの意見を発信することで、自分自身が社会に影響を与えられると感じることができる貴重な機会です。

背景と意義

近年、日本の若者は政治的有効性感覚を失ってきているという問題が指摘されています。2018年の調査では、16歳から20歳の間で政治に対する実感が20％も低下し、多くの若者が「自分の一票で社会を変えられる」という考えを持たなくなっているデータもあります。そのため、若者が政治に対しての興味を持ち、自らの意見を表現する場が必要とされています。

昨今の社会で、特に重要視されるのがデジタル化です。高校生たちは、調査を通じて得た知識を基に政策を立案し、またアンケート結果をまとめ、総務省にも提言を行うという役割を果たします。この活動は、高校生にとって「生の政治体験」となり、政治を身近な問題としてとらえるきっかけとなります。

参加する高校生へ

この全国高校生政策甲子園では、「全国の高校生自身が政治を自分ごととして考える機会」が提供されます。参加する高校生は、同じ世代の仲間がどのような政策を考案し、どのように演説するのかを見ながら、多様な視点や考えを学び、自身の意見形成に役立てることができます。

まとめ

「全国高校生政策甲子園」は、若者の政治参加の重要性を考えさせる新しい試みです。このイベントを通じて、普段政治に関心を持たない高校生たちにも刺激を与え、自分たちの未来を自らの手で切り拓く力を育んでほしいと願っています。興味を持った高校生たちがどのように新しい政策を提案し、社会に変革をもたらしていくのか、今からその結果が楽しみです。ぜひご注目ください。