小泉八雲とセツの旅を辿る特別な一冊
2025年9月19日、株式会社中央公論新社から新刊『八雲とセツを追いかけて神様と妖怪に出会う旅 松江・境港・出雲』が発売されます。本書は、ドラマで話題の小泉八雲と彼の心の故郷ともいえるセツの旅路をたどり、現在の松江、境港、出雲の魅力を地図や写真を交えて紹介しています。
三つの市に息づく文化
小泉八雲(ヤクモ)は、『怪談』で知られる文人であり、彼が愛したのは水の都・松江です。松江は美しい湖とその周辺の自然に恵まれ、歴史や文化が色濃く残る場所です。また、境港は水木しげるによって描かれた妖怪たちの楽園であり、妖怪文化の発信地としても知られています。出雲は八百万の神々が集う聖なる土地で、古代からの伝承が今なお人々の心に息づいています。これらの地域には目に見えないものを感じ、自らの歴史と向き合う独特の文化が存在しています。
本書では、これら三つの市の見どころを詳しく解説し、過去から現在へと受け継がれてきた物語の数々を紐解いていきます。神話や伝説の隠された魅力を再発見するための貴重なガイドとなることでしょう。
刊行記念イベント
また、本書の刊行を記念して特別なトークイベントも開催されます。著者の譽田亜紀子さんと、万九千(まんくせん)神社の宮司である錦田剛志さんが講演を行い、松江、境港、出雲の市長たちも参加するシンポジウムが予定されています。イベントは2025年10月11日に、松江市の松江テルサドームシアターで行われます。八雲とセツに関連する文化やグルメの情報を提供するこのイベントは、地方の魅力を再発見する機会となるでしょう。
譽田亜紀子の経歴
著者である譽田亜紀子さんは、岐阜県出身で、京都女子大学を卒業後、国立奈良博物館での研究を経て、さまざまな地域を訪れながら縄文時代や土偶に関する研究を展開してきました。彼女の豊富な著書は、地域の歴史や文化にとどまらず、食や酒に関する取材にも及ぶなど、広範な視点から地域文化を探求しています。
本書の魅力
『八雲とセツを追いかけて神様と妖怪に出会う旅』は、可愛らしいイラストや美しい写真が満載で、まるで実際にその地を訪れているかのような気分にさせてくれる一冊となっています。歴史や文化を学びながら、松江、境港、出雲の地を体感できるチャンスを提供してくれる本書は、旅好きや歴史ファンにとって見逃せない一冊です。価格は1,815円(10%税込)となっています。