ダイナミックマッププラットフォームとSpace42が自動運転推進に向けた国際協業を開始

未来の自動運転に向けた強力なパートナーシップ

ダイナミックマッププラットフォーム株式会社と、アラブ首長国連邦に本社を置くAIスペーステック企業Space42が、自動運転技術の進化に向けた包括的な協業を発表しました。この二社は、UAE、中央アジア、アフリカなどの市場において、安全で効率的な自動運転を実現するための国際的な協力を強化することを目的としています。

合意された主要な協業分野

新しい協業の枠組みとして、両社は次の三つの分野での連携を約束しています。
1. 高精度地図およびデータプラットフォームの国際標準化
2. 自動運転のパイロット事業
3. 技術・イノベーション連携

高精度地図の標準化

高精度な3次元地図データとローカリゼーションレイヤーの統合が、自動運転車両の自己位置特定における鍵を握ります。これにより、国境を越えた安全な自動運転の実現に向けた国際基準が策定される見込みです。

パイロット事業の構築

UAEや中央アジア、アフリカの実証実験環境の整備が進む中、これまでとは違う次元での自動運転システムが稼働することになります。実際、アブダビではSpace42が運営する自動運転サービス「TXAI」が既に成功を収めています。ここでの実験は、今後の自動運転技術の深化に寄与するでしょう。

技術連携の進展

両社はAIとセンサーフュージョン技術の分野でも共同して研究を実施し、安全性や規制、認証プロセスについてのベストプラクティスを共有する計画です。このようにして、両社は次世代自動運転の基盤を強化します。

各社の見解

吉村CEO（ダイナミックマッププラットフォーム）

吉村修一社長は、UAE市場への進出を非常に喜ばしく思っており、これは自社の「Modeling the Earth」というミッションの一環として位置づけています。また、ダイナミックマッププラットフォームのモジュールは、国際的な自動運転技術の標準化に寄与することを目指しています。

Chris Thibodeau CEO（Dynamic Map Platform North America）

Chris Thibodeau氏は、自動運転における革新的なソリューションを提供することが目的であり、両社の協業が強固な基盤を築くことになると述べています。

Dr. Fan Zhu氏（Space42）

Dr. Fan Zhu氏は、高精度3次元地図データの重要性を強調し、それにより安全で拡張性のある自動運転を実現すると述べています。これは、Space42が目指す地理空間インテリジェンスのリーダーシップを確立するための重要なステップです。

Space42のUAEにおける取り組み

Space42はUAEにおいて、自動運転技術の革新をリードしてきました。サディヤット島、ヤス島、アブダビ空港など、広範なエリアでの運用に成功しています。自社で開発したロボタクシーサービスや地理空間データを活用したインテリジェントモビリティの提供において、ダイナミックマッププラットフォームとの協力は非常に意義深いものです。