新しい教育の形「SEKAI NI WATARU」
株式会社講談社が、プロサッカー選手・遠藤航選手が立ち上げた育成プロジェクト「SEKAI NI WATARU」に参画することが発表されました。このプロジェクトは、遠藤選手の経験や哲学を基に、グローバルに活躍できる子どもたちを育てるための新しい教育プログラムです。対象となるのは9〜12歳の子どもたちとその保護者で、彼らに「正解のない世界で最適解を探し出す力=自考流」を磨くことを目指しています。
「SEKAI NI WATARU」は、言語・家族・身体・仲間・探究・社会・経験の7つの柱を中心に、多様な学びができる場を提供します。その第一期生として選ばれた6名の子どもたちが、都内で行われたキックオフイベントでは10年後の自分に宛てた手紙を読み上げ、未来への思いを語りました。
講談社の教育文化に根ざした支援
講談社は、創業以来「おもしろくて、ためになる」という理念で物語を通じて知的好奇心を育むことに注力してきました。このプロジェクトでは、出版やメディアを活用して得た教育や文化に関する知識を生かし、物語の力で子どもたちの視野を広げ、学びへの意欲を育む取り組みを支援します。
また、講談社は遠藤選手が所属するリバプールFCおよびリバプールFC財団とパートナーシップを結び、英国や米国での教育活動も展開中です。これらの活動を通じて得られた知見をもとに、今回の「SEKAI NI WATARU」はより充実した育成プログラムを提供します。
本に対する情熱
さらに、講談社はプロジェクトに参加する子どもたちに書籍を寄贈し、読書を通じて「知る・考える・想像する」楽しさを伝えます。主に講談社が提供する様々な書籍がラインナップとして用意されており、『アインシュタイン』や『レ・ミゼラブル』などの名作が含まれています。
これにより、子どもたちの世界に対する関心と学びの意欲を広げることを目指します。本プロジェクトでの支援を通じて、次世代を担う子どもたちの可能性を引き出し、未来への道筋をつける手助けを行います。
遠藤選手の想い
遠藤選手はこのプロジェクトの意義を次のように語っています。「子どもたちには、正解のない世界で自分の最適解を見出す力を身につけてほしいと思っています。この取り組みを通じて、彼らにそのためのきっかけを届けられることを嬉しく思います。」
講談社の代表取締役社長である野間省伸氏も、遠藤選手の「最適解を探す哲学」は講談社の「物語の力」と深く結びついていると述べ、子どもたちが自ら考え、行動する力を育むことが重要であると強調しました。
未来への期待
「SEKAI NI WATARU」は、次世代育成だけでなく、子どもたちが未知の世界へ一歩踏み出す勇気を持つよう、かつてない教育の可能性を示しています。この取り組みを通じて、私たちは未来に向けて新たな成長の道を切り拓いていく所存です。