劇場セミナーVol.03
2026-09-03 12:06:42

多様な視点で舞台芸術を探る劇場セミナー『幕が上がる、その前に』Vol.03開催レポート

劇場セミナー『幕が上がる、その前に』Vol.03開催レポート



2026年7月30日、P.O.南青山ホールにおいて、シアターワークショップ主催の劇場セミナーシリーズ『幕が上がる、その前に』の第3回目が開催されました。このセミナーは、舞台美術や演出、照明など、舞台制作の裏側を探る貴重な機会として注目を集めています。今回のゲストは、洋舞界で多くの功績を残してきた名倉加代子氏。ホスト役には、中井美穂氏と戸部和久氏が登壇しました。今までに数々の舞台に深く関わってきた名倉氏の話を通じて、舞台芸術とは何か、劇場とはどのような場所かを掘り下げる貴重な90分間となりました。

劇場セミナー

セミナーの内容



セミナーは、名倉氏がいかにして舞台に臨んでいるか、そして劇場が持つ特性についての深い知見をシェアする場となりました。名倉氏は、これまでのキャリアを振り返りつつ、ニューヨークでの経験が自身の振付にどのような影響を与えたのかを語りました。「『ここにいる誰よりもジャズのフィーリングがある』と言われた瞬間が、私のダンサーとしての人生を変えた」と名倉氏。その言葉からは、経験が持つ力の大きさを実感しました。

次に、名倉氏は作品作りについても触れました。「演出家がこうしたいというなら、それを実現するため自分の技術で支える。ただし、自分が演出を担う際は妥協せず、全責任を持つ覚悟が必要」と明言。これにより、舞台芸術が多くの専門家との信頼関係によって形作られていることが理解できました。名倉氏が長年タッグを組んできた舞台照明家・勝柴次朗氏とのエピソードも印象に残りました。

また、名倉氏は劇場の特性についても詳述しました。「青山劇場が完成したとき、その最先端の舞台機構を見て『この機構に負けない表現をつくらなければならない』と思った」と語る姿には、彼女の創造への探求心が垣間見えました。舞台アートがどのように劇場の特性を活かすか、そこから新たな創造性が生まれるのかを考える貴重な時間となりました。

名倉氏は、理想とする劇場についても言及。「あの劇場に行きたいと思える場所であること」が大切で、観客がその場の魅力に心を動かされることが本質であると強調しました。「2枚チケットを買いたくなるような作品をつくることが、私の目標です」との言葉は、舞台芸術に対する情熱を物語っています。観客との温かい交流さえもが、劇場の本質であると再認識させられる時間でした。

このセミナーを通じて、名倉氏が強調した「劇場は人と人の感情をつなぐ特別な空間である」という言葉は、多くの参加者の心に響きました。次回、Vol.04では、また異なる視点から劇場や舞台美術について探求するセッションが予定されています。その際もぜひ多くの方々に関心を持っていただきたいと思います。

次回の開催について



次回の劇場セミナー『幕が上がる、その前に』Vol.04は、舞台美術家の松井るみ氏と舞台照明家の勝柴次朗氏をゲストに迎え、2026年9月24日に開催されます。劇場と舞台芸術の可能性をさらに探るこの機会をお見逃しなく。

次回セミナー告知

公式HPではセミナーの詳細も公開されていますので、ぜひ確認してみてください。シアターワークショップが提供する価値ある情報をお見逃しなく!


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