スポGOMI甲子園2025愛媛県大会が盛況に開催
2025年9月23日、松山市の梅津寺海岸で『スポGOMI甲子園2025愛媛県大会』が開催されました。この大会には、15歳から18歳の高校生たちから成る19チーム、合計56人が参加し、海岸清掃の成果を競い合いました。
海洋ごみ問題に立ち向かう
海洋ごみは、環境問題の一つとして近年特に注目されています。実際、世界中で発生する海洋ごみの約8割は陸から流出しています。この問題を解決するためには、生活者一人一人が意識をもち、アクションを起こすことが重要です。そこで、一般財団法人日本財団スポGOMI連盟が主催するこの大会は、海洋ごみ問題を知り、考えるきっかけをつくることを目的としています。
競技は厳正に
大会当日は、受付が始まる頃には雨も上がり、曇り空のもとで開会式が行われました。午前10時30分、競技のスタートの合図が鳴ると、全19チームがそれぞれの役割を持ち、海岸の清掃へと向かいました。各チームはテトラポット周辺や建物の周りにごみが多く見られる場所を探して、それぞれ独自の戦略をもってごみ収集に取り組んだのです。
例えば、砂に埋まったマイクロプラスチックを丹念に拾うチームもあり、その姿勢は勝負にこだわらず環境保護に向けた意欲を示していました。結果として、参加チームが競技を通じて回収したごみの総量は91.3kgにも及びました。
優勝チームの栄光
この日、最も輝いたのは松山西中等教育学校の「こっちもけんと」チームで、合計13.5kgのごみを拾い、2,695ポイントを獲得して優勝しました。その内訳には高得点のペットボトル4.0kgも含まれていました。2位は宇和島東高校の「宇和島東C」チーム、3位には同じく宇和島東高校の「宇和島東B」チームが名を連ね、常連校が上位を占める結果となりました。
さらに、松山東雲高校の「かまぼこバスターズ」チームは、オリジナルアイテム賞を授賞し、瀬戸内海の美しさを表現した装飾が評価されました。
高校生たちのメッセージ
梅津寺海岸は、青く美しい砂浜が広がる場所ですが、実際には海洋ごみが多く沈んでおり目に見えにくい部分に多く存在しています。この大会で回収された91.3kgは、確かに小さな一歩かもしれませんが、きっと多くの高校生たちが海洋ごみ問題について考えるきっかけとなったことでしょう。
優勝チーム「こっちもけんと」のメンバーは、「圧倒的な経験から、高得点のペットボトルを意識して拾いました」と勝因を語り、全国大会への意気込みを燃やしました。
身近な問題を意識しよう
一般財団法人日本財団スポGOMI連盟は、健康な体作りと子どもから大人へごみを捨てない意識を広めることを目指しています。このコンセプトのもと、海洋ごみ問題への理解を深める活動を続けることは、私たちの未来にとって非常に重要です。
これからも、スポGOMI甲子園の活動を通じて、次世代の若者たちが環境問題に関心を持ち、実際に行動に移していくことを期待しています。