特別支援学校への就職支援で表彰された松尾電気の取り組み

広島県三原市に本社を構える松尾電気株式会社は、特例子会社である同社が広島県教育委員会より「特別支援学校就職サポート隊ひろしま」推進企業に認定されたことをお伝えします。この表彰は、特別支援学校の高等部生徒に対する就職支援およびその後の就労促進に大きく貢献した企業に贈られるものです。松尾電気はこれまでの支援活動が評価され、晴れてこの栄誉を手にしました。

表彰の理由

松尾電気は、2016年から特別支援学校の生徒に対する職場実習の受け入れを行い、2019年7月に「特別支援学校就職サポート隊ひろしま」に登録。その後も積極的なサポートを続けてきました。特別支援学校を卒業した生徒を2017年から常時雇用しているほか、参観日などの行事に参加し、企業側と学校側との相互理解を深める努力を重ねています。これにより、障がい者の就労促進に寄与してきたことが評価されたのです。特別支援学校の卒業生が自社で働く姿を見ることで、学生たちにも未来の選択肢が広がります。

ダイバーシティ実現に向けた取り組み

松尾電気は、“障がい者と健常者が同じ空間で、一緒に製品をつくる”という理念のもと、作業環境の整備に力を入れています。具体的には、製品を数えずに置くだけで集計できる治具の内製や、工具を保持するための目印の設置など、誰が作業を行っても正確に進められるような工夫を行っています。この取り組みは、障がいを持つ社員だけでなく、健常者の生産性向上にも寄与し、結果的に生産工数の削減にもつながっています。

また、生活面での支援も忘れてはいません。松尾電気は、障がいを持つ社員のための独身寮を完備し、週2回専門職員との面談を実施しています。必要に応じて、寮生の家族にもフィードバックが提供されるなど、サポート体制も充実しています。これらの取り組みは、広島県内においても特例子会社が提供する唯一の例として注目されています。

さらに、行政との連携を強化し、障がい者全員との個別面談を随時行い、必要に応じて社会保険労務士による年金の説明会も社内で開催しています。

今後の展望

松尾電気は特例子会社としての取り組みを超え、障がい者と健常者が共生し、いかにダイバーシティを実現できるかに注力しています。これからも、全ての社員が能力を最大限に発揮し、成長し続けることができる職場作りに努めていく所存です。

こうした松尾電気の姿勢は、スタンレー電気グループ全体のダイバーシティの実現へとつながっていくことでしょう。彼らの活動は今後も注目を集めること間違いありません。