クリアソン新宿、初のインパクトレポートを公開
新宿を本拠地とするJFL所属のサッカークラブ、クリアソン新宿が、自らの活動による地域への影響をまとめた初の「インパクトレポート」を公開しました。このレポートは、クラブが持つ「スポーツの価値を通じて、真の豊かさを創造し続ける」というミッションの達成を目指し、新宿の社会課題解決に向けた取り組みを一年間にわたり実施した成果を可視化したものです。
インパクトレポートの目的
本レポートは、クリアソン新宿が新宿区にもたらす社会的価値を明らかにし、地域のステークホルダーたちとの共創をさらに進める第一歩と位置づけられています。
新宿区との包括連携協定を基に、クラブはスポーツ振興だけでなく、地域の発展や多文化共生などさまざまな取り組みを行ってきました。これにより、地域とのつながりを深め、クリアソン新宿の存在意義を再確認することが目的とされています。
社会的価値を可視化するプロジェクト
このインパクトレポートでは、法人パートナーであるKPMGジャパンが支援した社会的価値可視化プロジェクトを通じて、クリアソン新宿の活動から生まれる「ビジネスモデル」と「価値創造ストーリー」を明らかにしました。特に、クリアソンの価値創造ストーリーは、選手やスタッフの「人材」、豊富な「ノウハウ」、地域との「ネットワーク」を活用し、7つの社会的価値を創出することを目指しています。
7つの価値とその受益者
1.
子ども達の教育環境整備 - 子ども、自治体
2.
若者主体のコミュニティづくり - 若者、自治体
3.
求める人材の創出 - 企業、学生
4.
パートナー企業の社会貢献 - パートナー企業、従業員
5.
地域活性化 - 自治体、地元企業
6.
安心・安全なくらし - 多様性を持つ人々、自治体
7.
高齢者の健康増進 - 高齢者、自治体
これらの活動を通じて、クリアソン新宿は地域における「ハブ」として、コミュニティの活性化に取り組んでいます。そこでの活動は、単にサッカーにとどまらず、地域の人々が主役となり、必要な支援を提供し合う場を創出しています。
活動の実績
クリアソン新宿による活動は具体的な数字でも示されています。子ども向けプログラムでは140回のセッションが行われ、約6890人の子どもたちが参加しました。特筆すべき事例として、サッカーを通じた教育・育成環境の整備や、企業との連携を通じた人材のトレーニングが挙げられます。
今後の展望としては、2025シーズンに向けて、子どもや若者のための新たな部署設立、持続可能な活動基盤を作るためのボランティア組織の立ち上げ、人材育成事業の体系的展開が計画されています。
このように、クリアソン新宿はスポーツを通じて、地域社会の発展に寄与する活動を広げており、その努力と成果をリポートにまとめたことは、今後の地域協力の重要なステップとなるでしょう。
今後もクリアソン新宿の活動から目が離せません。