あすチャレ!スクールに新たな風、石原正治講師のデビュー
日本財団パラスポーツサポートセンターが10年目を迎える「あすチャレ!スクール」に、新しい講師が加わりました。それは、アスリートである石原正治講師。彼は車いすバスケットボールプログラムの新講師として、全国の学校で子どもたちに向けた授業を行うことが決まりました。
石原正治講師の思い
石原講師は、アスリートとしての経験を踏まえ、子どもたちが夢や目標に向かって挑戦し続ける大切さを伝えることを目的としています。「私が実現してきた夢や目標に向かう考え方や方法を共有し、子どもたちが興味を持っていることに対して失敗を恐れずに挑む手助けができれば嬉しいです」と語ります。子どもたちにとって、彼の言葉は大きな励ましとなることでしょう。
スポーツを通じての教育
「あすチャレ!スクール」は、小・中・高・特別支援学校に向けて提供されるプログラムで、パラアスリートから学ぶ機会を設けています。このプログラムは、2016年4月に始まり、2025年3月末までに累計2,607回、29万人以上の児童生徒が参加するという、非常に広がりを見せている活動です。これらの授業では、パラスポーツのデモンストレーションや体験を通じて、子どもたちが共生社会の重要性を理解し、学ぶ場が提供されています。
石原講師のバックグラウンド
石原講師は17歳の時にオートバイ事故に遭い、車いすユーザーとなりましたが、高校までバスケットボールを続けた情熱は変わらず、リハビリを経て車いすバスケットボールの世界に挑むことに決めました。彼は2000年のシドニーパラリンピックにも日本代表として出場し、その後、2016年からはパラ・パワーリフティングへも転向し、88kg級レジェンドクラスでの日本記録を保持しています。
プログラムの新たな展開
今回、正式に講師としてデビューするために、石原講師は5か月間のスピーチトレーニングを受け、トライアル授業を行ってきました。それにより、実際の学校での授業が成功を収めたことが、自信につながり、今後の活動に期待が寄せられています。
あすチャレ!の未来
「あすチャレ!」プログラムは、教育現場での実施だけでなく、企業や団体向けの研修プログラムとしても展開されています。全国の講師は80名以上で、参加できる学校や団体のニーズに合わせて一律料金で提供されるため、どこでも手軽に利用できることが大きな強みです。このように、今後も石原講師をはじめとする多様な講師陣が、子どもたちや社会に向けて大きな影響を与え続けるでしょう。
まとめ
日本財団パラスポーツサポートセンターが推進する「あすチャレ!スクール」は、石原正治講師の登場により、さらなる可能性を秘めた未来を迎えていることでしょう。彼の挑戦が、多くの子どもたちに夢を与え、共生社会への一歩を踏み出すきっかけとなることを願っています。
あすチャレ!スクール公式ページ