Z世代が意識するスポンサー企業の影響
最近、株式会社RECCOOが運営する『サークルアップ』によるZ世代特化の調査が発表されました。特に、スポーツチームのスポンサーに対する大学生たちの意識は興味深い結果を示しています。調査によると、実に42%の大学生が日常生活でスポンサー企業を意識しているとのことです。この調査は、Z世代との関連を深く探る試みにおいて、スポンサーシップの重要性を浮き彫りにしています。
スポンサーが日常生活に与える影響
調査では、「応援するチームのスポンサー」という意識は、意志決定にどのように影響するのかが問われました。その結果、13%が「とても影響する」、また29%が「まあ影響する」と回答しています。このことから、若者たちが自らの選択において、エンターテイメントだけでなく、そのスポンサー企業にも目を向けていることがわかります。
就職活動における懸念
さらに、この意識は就職活動にも及んでいます。調査によると、ライバルチームのスポンサー企業に対して、55%の学生が応募をためらうという結果に。つまり、自分の志望企業がライバルチームを支援している場合、41%の学生は「少し気になるが応募する」とし、9%が「応募をためらう」、5%が「絶対に応募しない」と答えました。
このように、若者の就職活動においてもスポンサーシップの影響が顕著であることが明らかとなりました。協力してくれた学生たちの意見も非常に興味深く、彼らの中には本気でライバルスポンサーを避ける形で就活を行っている人もいることが分かりました。
応援チームのスポンサーの意義
逆に、応援しているチームのスポンサー企業に対しては、志望動機としては弱いと言われています。他の条件が多少悪くても応募したいとは、56%が思わないと回答。学生メンバーからは、「スポンサー企業とは、あくまでサポーターとして応援するもので、そこに就職することにはあまり興味がない」という意見が寄せられました。
このように、応援するチームのスポンサーだからといって、必ずしもその企業に就職したいという訳ではないということが示されています。若者は企業のスポンサーシップを単なる情報とは捉えず、しっかりと自分の価値観と結びつけていることが理解されます。
ライバルスポンサーの商品購買への影響
調査最後の項目では、ライバルチームのスポンサー企業の商品を避けるかどうか尋ねました。31%の学生が「避ける」と回答しており、実際に「家族で応援しているため、ライバルチームの製品は日常的に買わない」という意見も多く聞かれました。この背景には、選択肢としてのスタンスが見え隠れします。
まとめ
Z世代の大学生にとって、スポンサー企業は単なるビジネスパートナーではなく、彼らの選択や価値観に対しても影響を持つ存在であることを、今回の調査は明らかにしました。また、今後の就職活動においても、これらの意識がどのように形を変えるのか注目です。コミュニティマーケティングの重要性を認識し、企業も若者の本音を理解することで、より良いコミュニケーションが生まれることでしょう。今後も『サークルアップ』の調査結果に注目していきたいと思います。