次世代消火器「ファイヤーショーカスティック」の展望
新たな消火器具として登場した「ファイヤーショーカスティック(FIRE SHOKA STICK)」が、日本市場での販売本数が3万本を突破しました。この成功は、イタリアで開発された新技術をベースにした消火方法にあります。
軽量コンパクト、誰でも使える
ファイヤーショーカスティックは、一般的な消火器のように粉状の消火剤を使用するのではなく、無害な不活性ガスを噴射して酸素を排除することによって消火します。この方法により、出火元を汚すことなく清潔に消火が可能で、初期消火後の清掃も容易です。
さらに、その重さはわずか365g。片手で扱えるため、老若男女を問わず誰でも簡単に使用できます。火災発生時でも迅速に初期消火ができることは、この製品の大きな特長です。
使用の簡便さと安全性
使用手順が4ステップとシンプルで、火災という突発的な状況でも迷わず操作できるのがこの商品の魅力。最長で100秒間の連続噴射が可能で、これにより再燃のリスクを減少させることができます。また、火元近くに置いて避難する際にも、手を離してもガスを放出し続けるため、より安全に避難することが可能です。
メンテナンスフリーの利便性
本製品は非加圧式のため、圧力低下や経年劣化の心配がなく、使用期限は15年。メンテナンスも不要で、保管も自由自在です。粉末消火器のような誤噴射や転倒のリスクがないのもポイント。このことから、家庭やオフィスなど、さまざまな場所に適しているといえるでしょう。
幅広い火災対応力
この消火器は電気火災やガス火災にも対応しており、発火原因を問わず安心して使用できます。特に、一般的な粉末消火器では対応できない場合も多いガス火災にも力を発揮し、適切な消火を実現します。
採用企業と実績
2025年の販売開始から約3か月という短期間で1万本を販売した実績が見られます。多くの企業や公的機関からも採用され、約100社の企業で導入されています。これは、NEXCOや特定の警察機関、各種製造業など多岐にわたります。海外でもフランスやイタリアの警察機関への採用が進んでおり、世界45か国以上で販売されています。
防災イベントでの活躍
ファイヤーショーカスティックは、渋谷区と「もしもプロジェクト」が主催する都市型防災イベント「もしもFES 渋谷」にも出展され、来場者にその実力を直接アピールする機会を得ています。今後さらに防災に対する意識を高め、消火器具への理解を深めることが期待されます。
会社背景
この革新的な消火器具を提供しているのは、名古屋を拠点とする株式会社TCL。この会社は、ホワイトハウスグループの一員として、輸入車や二輪車の販売、キャンピングカー事業、さらには防災グッズの展開にも力を入れています。これからも私たちの安全を守る製品を提供し続けることでしょう。
ファイヤーショーカスティックは、今後も私たちの生活を支える信頼できる製品として多くの場面で活躍してくれるでしょう。