聲明とは何か
「聲明(しょうみょう)」は、奈良時代に中国から伝わった日本の伝統音楽であり、特に仏教の経文を旋律に乗せて唱える技法です。この音楽形式は、浄瑠璃や能、平曲といった他の日本の伝統芸能にも深く根差しており、その影響は今日においても見ることができます。聲明は、日本の文化遺産の一部であり、長い歴史を有する芸術です。
日本最古の聲明
記録によると、日本最古の聲明は752年、東大寺で大仏の開眼供養が盛大に行われた際に、なんと1万人以上の僧侶によって行われたとされています。この「四箇法要」は、聲明の重要性を物語る歴史的なイベントであり、今に伝えられる声の技術や表現方法に、大きな影響を与えています。
千年の聲公演
今回の公演は、2026年3月14日(土)に水戸芸術館で行われ、聲明の二大流派である真言宗と天台宗の僧侶が一堂に会し、特別な構成の「四箇法要」を披露します。演出は田村博巳氏が手がけ、天台聲明と真言聲明が互いに応答しながら魅力すべき演奏が展開されます。
公演のプログラムには、作曲家宮内康乃による新作聲明「海霧讃嘆」と「海霧廻向」が含まれています。この新作は、2011年の東日本大震災で亡くなった女性の短歌を基にしており、震災の記憶を留め、伝える力を持った作品です。公演の中心部と終結部で、この新作を通じて震災の想いが表現されます。
チケット情報
公演は14:30に開場し、15:00にスタートします。料金は一般が4,500円、25歳以下の方には特別価格の1,500円も用意されています。水戸芸術館でのチケットは、窓口や電話、またはWEBサイトを通じて購入可能です。未就学児の入場は不可であるため、あらかじめご注意ください。
関連講座「はじめての聲明」
公演に先立つ2月8日(日)には、「はじめての聲明」と題した講座が行われます。この講座では、聲明の歴史や宗派の特性について学ぶことができ、参加者は実際に詠唱を体験することもできます。講師は音楽界の専門家で、初心者にもわかりやすく解説されるため、大変興味深い内容です。
結論
今回の「聲明の会・千年の聲」の公演は、日本の伝統音楽の真髄を直接体験できる貴重な機会です。響き合う声の世界を通じて、古代の文化と現代の感覚が交わる瞬間をお楽しみ下さい。声の力によって、過去からのメッセージがいかに変わらず、また新たに変容していくのか、ぜひその目で確かめてください。声の芸術「聲明」が織りなす深い感動を、皆様の心に刻む特別な一夜となることをお約束します。