「JFN賞2025」で輝くFM局の功績
2025年7月に開催された「JFN賞2025」は、全国FM放送協議会が加盟する38社から様々な表彰が行われ、特に社会的影響力や企画力を評価し、ラジオの未来を照らす重要な行事となりました。今年度の授賞式では、多岐にわたる優れたプロジェクトやCMが発表され、各社の努力が広く認められました。
受賞作品の中から特に優れた企画を紹介
「企画部門」では、大賞を受賞したFM新潟の
『未来へ続く太陽の光』が印象的です。この特別番組は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた株式会社コロナの苦悩を描き、社員やその家族へ向けたメッセージを広報しました。地元の人々の想いをしっかりと伝える内容は、多くの共感を呼び起こしました。
優秀賞には、FM仙台の
『被災地から被災地へ電波にのせて』 と、TOKYO FMの
『クルマの進路相談室』 が選ばれました。前者は、音楽イベントを通じて被災地の現状をポジティブに伝える一方、後者は若者にクルマの魅力を再提案する取り組みが称賛されました。
CM部門の素晴らしい受賞作品
また、CM部門では最優秀作品としてTOKYO FMの
「どんぐり」 がCM大賞を受賞しました。短い20秒の中で、地域や文化に根差したメッセージを巧みに込めたその作品は、多くのリスナーの心を掴みました。さらに、FM栃木の
「となり」 とFM愛知の
「12月24日なんだから」 がそれぞれ最優秀賞に輝き、地域性を活かした素晴らしい演出が光りました。
特別審査員の視点から選出された賞も注目され、FM岩手の
「冷えた関係」 やFM熊本の
「東京にないもの」 など、各局の独創的な発想が結集した作品が受賞しました。
新しい試みも続々と
今年から新設された
「JFNラジオCMコピー・アワード2025」 では、株式会社スクウェア・エニックスの協賛を受け、ファイナルファンタジーXIVのCMコピーが募集されました。その成果として、FM岐阜の中川英明さんが最優秀賞を受賞し、若者のクリエイティビティが示されました。
学生たちの応援
さらに、全国の学生が自校をPRする
「JFNラジオCMコンテスト2025」 では、徳島大学の長谷川虎太郎さんが最優秀賞を獲得し、若手の才能が育まれていることが確認されました。優秀賞にはHAL名古屋や熊本大学のグループが選ばれ、これからのラジオ界を担う若者たちの活躍が期待されます。
まとめ
「JFN賞2025」で発表された数々の受賞作品は、ただ表彰にとどまらず、各地域や企業が持つストーリーやメッセージを力強く伝えるものでした。今後もこのような取り組みを通じて、リスナーとの絆を深め、さらなる創造性を育むステージへと進化していくことが望まれます。全国のFM放送局がこの受賞を機に新たな可能性を開くことに期待し、次なる挑戦を見守りたいと思います。