高齢者を考えた新しい水着の登場
フィットネス水着のメインユーザーである高齢者のために、フットマーク株式会社が新たに開発した「座ったままでも脱げる水着・下男性用」が、1月8日より発売されます。高齢者の悩みの一つに、「水着の脱ぎ着の難しさ」がありました。特に、立った状態での脱着が困難な方々のために、この水着は設計されています。
開発の背景
水着は、その構造上、密着性が求められるため、脱ぎ着が難しいことが多いです。これまで、高齢者がパンツを脱ぐ際に「起立してパンツのウェストを足首まで引き下げ、片足ずつ抜く」という作業が非常に負担になるという声も多く聞かれていました。現在、同社が販売しているフィットネス水着の約半数が高齢者によって購入されており、彼らのニーズに応える形でこの新商品が生まれました。
2021年に女性用の水着を販売した際には、多くの好評をいただき、男性用の需要も高いことが分かり、開発が始まったのです。既存の介護服を参考にした結果、両足前に配置したファスナーが特徴のこの水着は、座ったままでも簡単に脱げる作りになっています。
商品の特長
新しい男性用水着は、Mから3Lの4サイズ展開で価格は税込5,720円です。フットマークの公式サイトや一部スポーツ専門店で入手可能です。製品は黒のポリエステル90%、ポリウレタン10%で作られ、裏地はポリエステル100%です。
脱ぎ方の簡単さ
プールから上がった後、体が濡れた状態でも、ファスナーを少し開くだけで素早く脱ぐことができるデザインが施されています。また、視認性の高い白いファスナーを使用することで、着脱がよりスムーズになります。
快適なフィット感
ストレッチ性のあるファスナーが使われており、水着のデザインとフィット感を損なわずに、波打ちを軽減する工夫がされています。ファスナーの裏側には、肌が擦れないように考慮された裏地が施されており、着用時の快適性が保たれています。
さらに、腰ひもも工夫されており、背面側半分のみで調節する方法が採用されています。これにより、ずり落ちない工夫がされており、より安心して使用することができます。
開発者の思い
開発チームは現場のヒアリングを重視しており、実際の利用者の声を商品に反映させています。デイサービス施設の利用者からは、「なるべく迷惑をかけずに自分で着脱できる水着が欲しい」との願望が多く寄せられました。自分でより快適に水着を着脱できることが、精神的にもストレスを軽減し、自信を持たせることに繋がると信じ、開発が行われました。
商品情報
「座ったままでも脱げる水着・下男性用」は、すでに販売開始されており、興味のある方はぜひチェックしてみてください。詳細はフットマークのオンラインショップで確認できます。
高齢者がより快適に、そして自立した生活を送るためのサポートとなるアイテムとして、多くの方々に役立つことを願っています。