世界初の透明サーフボードが誕生
2025年9月16日から21日にかけて、愛知県田原ロングビーチで開催された世界サーフィンリーグ(WSL)公式大会「Billabong Tahara Pro」で、廃ペットボトルを再利用して作られた世界初の透明サーフボード「Sea Through」が注目されました。株式会社ラフティが開発したこのボードは、男女優勝者への表彰用として贈られ、サーフィン文化とエコロジーの両立を実現した画期的なプロジェクトとして脚光を浴びています。
海洋プラスチック問題との連携
海洋プラスチック問題は、今年も深刻な状況が続いており、廃棄されたペットボトルが海に流出するという問題が続いています。この問題に立ち向かうべく、株式会社ラフティは透明サーフボードの開発をスタートさせました。サーフィンの楽しさを維持しつつ、同時に環境保護への意識を高めることが目標でした。「持つだけでエコ、乗るだけでエコ」という理念のもと、サーフィンを競技から「地球を守る象徴」へと昇華させることを目指しています。
世界大会での新たな挑戦
WSL Billabong Tahara Pro大会では、ラフティがシルバースポンサーとして協賛し、優勝者たちに「Sea Through」ボードを贈呈するという前代未聞の試みが実現しました。この試みは、プロサーファーから「哲学と革新が融合した新しい文化」と高い評価を受けましたが、メディアの反応には疑問が残る部分もありました。
孤独な挑戦の5年
株式会社ラフティの代表である奥村哲次氏は、このプロジェクトの成功に至るまでの5年間、厳しい道のりを歩んできました。1人経営の会社として、多額の投資を自ら行い、サステナビリティを追求してきた奥村氏。しかし、こうした社会全体で分かち合うべき取り組みが、個人の力に依存している現実にジレンマを感じています。突き詰めれば、環境問題への取り組みは、共同で行われるべきものではないかと考えています。
メディアに対する問いかけ
特にサーフメディアにおいては、この重要な取り組みがほとんど取り上げられていない事実があるとのこと。奥村氏は、記事掲載に関してはスポンサーからの影響を受けることが多いとの指摘をしています。WSLの会場での実体験からも、サーフ系メディアが自身のブースへのアプローチを避けているようにも感じ、多くの疑問を抱いています。
地球と海を守るために
彼は、サーフィン文化の大切さを再認識させるこのプロジェクトへの共感を広げられればと思っています。「地球を守る。海を守る。サーフィンを守る。」このメッセージは、彼一人では実現できないものであり、多くの人々の協力が必要だと訴えています。
長期的な視点での展望
ラフティは「透明サーフボード Sea Through」を競技用具としてだけでなく、環境保護の象徴として位置づけています。今後は国内外のサーフイベントや教育機関とのコラボレーションを通じ、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。サーフィン文化を通じたエコ意識の向上こそが、サステナブルな未来へのカギとなるでしょう。
この取り組みを一緒に広め、未来の海を守っていくためにも、皆さまのご支援が求められています。気軽にSNSで拡散してください。私たちのメッセージを広める力となり、海を守るための仲間が増えることを期待しています。