小糸製作所、2025年度より株主優待制度を新設
株式会社小糸製作所は、2025年2月27日に開催される取締役会で、2025年3月期からの株主優待制度導入を決定したと発表しました。これは、約110年の歴史を誇る同社が、株主の皆様への利益還元をより一層充実させ、企業価値の向上に努めるための重要なステップとされています。
株主優待制度の目的について
投資家への還元を強化する取り組みの一環として、小糸製作所は持続的な成長を目指す事業投資を行い、安定した配当や自己株式の取得を進めています。同社の第1次中期経営計画では、2024年度から2028年度までに約3,500億円の株主還元を予定し、40%以上の連結配当性向を目指す方針です。これにより、今後も多くの投資家に当社の株式を中長期で保持していただきたいとの願いから、株主優待制度を設けたのです。
また、2025年4月には創業110周年を迎えるため、株主の皆様への感謝の気持ちを表す機会ともなっています。さらに、株主の皆様に同社の事業活動をより深く知っていただくために、国内事業所の見学会も開催される予定です。
株主優待制度の具体的な内容
今回新たに導入される株主優待制度は、以下のような内容となっています。
1.
対象株主: 毎年3月末時点で、当社の株主名簿に100株以上を保有している株主が対象です。
2.
優待内容: 株式の保有数と保有期間に応じてQUOカードが贈呈されます。具体的な条件として、2022年10月の株式分割で基準となる保有株式数が算出されます。継続保有期間3年以上の場合は、連続して名簿に記載される必要があります。
3.
贈呈時期: 定時株主総会の決議通知に同封される形で、毎年6月下旬に発送が予定されています。
事業所見学会について
さらに、株主優待制度の一環として、株主の皆様を対象に抽選で国内事業所の見学会も予定しています。この見学会では毎年1回、静岡工場またはコイト電工で当社の最新技術や製造工程を目の当たりにできる貴重な機会が提供されます。
静岡工場では、ショールーム「ライティングワールド」での歴史や事業の概要を紹介し、また、実際のランプの生産過程も見学することができます。一方で、コイト電工では鉄道照明や信号機などの製品についての説明を受けることができます。
このように、小糸製作所は株主の皆様に一層の理解を深めていただく活動を計画しており、今後も株主還元の意義を高めるべく取り組みを継続していく考えです。
今後の展望
この新設される株主優待制度は、企業と株主との関係を一層強化する大きな施策であり、企業価値の向上に寄与することが期待されています。小糸製作所は引き続き、多くの投資家に支えられることで、さらなる成長を遂げていくことでしょう。今後の動向に注目が集まります。